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セラク(6199)が7月1日、マザーズに新規上場する。

顧客企業向けに、日常使用するパソコンの選定・設定から情報漏えいを防ぐセキュリティー対策、ネットワークの安定稼働を支える運用業務までに対応する「ITインフラ事業」が主力。加えて、ウェブサイトの制作・運用を行う「ウェブマーケティングコミュニケーション事業」と、例えば自社サイトにチケット発券機能やキャンペーン時に懸賞ゲームを付与するなどシステムのカスタマイズ、あるいはスマートフォン向けアプリの開発などに対応する「スマートソリューション事業」を手掛ける。

競合ひしめく中、同社の特徴は「人材量」にある。人材不足が深刻といわれるIT業界において、例えば大手システム開発会社は案件の難易度によって対応人員の質と量を決めている。コストに見合わない案件については人材を外部から調達するケースが多く、そのようなときの受け皿になるのが、いわゆる「ロースキル」人材を多数抱える同社だ。

同社では未経験者を中心に原則、正社員採用を積極的に進めており、採用後は2カ月程度かけて一定以上のスキルとマナーを備えたITエンジニアに育て上げる。ロースキルエンジニアに対しては大型案件の運用要員やヘルプデスクなどを担当させる一方で、中・高スキルを持つエンジニアには新規案件のリーダーや新人教育を任せるという「IT人材創出モデル」を実行している。

概　要

事業内容	ソリューションサービスおよびオンサイトサービス(ITインフラ事業、スマートソリューション事業、WEBマーケティングコミュニケーション事業)、農業IoTソリュ―ションサービス
本社	東京都新宿区西新宿7-5-25
代表者	宮崎龍己
設立	1987年12月21日
上場前資本金	9,246万円
発行済株式数(上場時)	3,254,000株(上場時)
筆頭株主	宮崎龍己(上場前65.84%)
公募株式数	406,000株
売出株式数	408,000株(オーバーアロットメント122,100株)
初値	3,900円(2.6倍、4日)
公開価格	1,500円(6/23)
ブックビル仮条件	1,360～1,500円(6/15)
ブックビル期間	6月16日〜6月22日
引受証券	SMBC日興(主幹事)、大和、みずほ、岡三、エース、マネックス、SBI

 

業績推移

	売上高	経常利益	1株利益	配当
2014/8	3,876百万円	252百万円	58.42円	6.80円
2015/8	5,340百万円	321百万円	87.08円	6.80円
2016/8(予想)	6,500百万円	520百万円	106.93円	9.30円

[本紙6月8日付2面]