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IPO2016年10月4日

☆新規上場紹介 アイモバイル ネット広告最適化支援企業

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アイモバイル(6535)が10月27日、マザーズに新規上場する。

クライアント企業および出稿先メディア、双方の利益最大化を支援するアドネットワーク関連事業が主力。ウェブサイトの閲覧者がクリックすることで料金が発生する成果報酬型サービスを提供している。

同社は2007年8月の設立直後に、フィーチャーフォン(通話に加えてカメラやメール送受信などいくつかの機能を持つ携帯電話)向けサービスを開始。2年後にはフィーチャーフォン向けで国内最大級の広告配信規模にまで成長させると、11年5月にはスマートフォン(スマホ)向けサービスを開始するなど、モバイルに着目したインターネット広告の先駆的な存在として知られる。

アドネットワーク関連事業に加えて、クライアント企業が求める広告効果(資料請求や会員登録など)の発生時に広告費が発生するアフィリエイト事業、広告代理店事業、そして、自治体への寄付金制度「ふるさと納税」の普及促進を目的とした専門サイト「ふるなび」の運営を手掛ける。

昨年8月には広告枠の入札と広告配信を瞬時に行う「DSP」事業を開始したり、9月にはスマホ向け動画広告プラットフォーム「maio(マイオ)」を立ち上げるなど、新規事業にも意欲的だ。ちなみに後者のマイオは立ち上げからわずか1年で2,700を超えるアプリに導入済み。動画再生回数は2億を超えるなど、スマホ向け動画広告で国内最大級規模に成長している。

インターネット広告費は2015年に1兆1,594億円と、前年から10.2%拡大。ただし、スマホ向けに絞ると伸び率は22.2%にまで高まり(4,542億円)、16年は72.2%増、17年は49.1%増と、高成長が続くことが見込まれている。一方では競争が激しいとの事情もあり、会社側は上場調達資金について、環境変化に即時に対応できるよう優秀なエンジニアなど人材確保、あるいはM&A(企業合併・買収)などに充当するとしている。

概 要
事業内容アドネットワークなどインターネット広告サービス事業
本社東京都渋谷区桜丘町22-14
代表者田中俊彦
設立2007年8月17日
上場前資本金9,800万円
発行済株式数(上場時)22,153,800株(上場時)
筆頭株主田中俊彦(上場前40.94%)
公募株式数3,330,000株
売出株式数2,220,000株(オーバーアロットメント823,800株)
初値1,230円(6.8%安)
公開価格1,320円(10/18)
ブックビル仮条件1,220~1,320円(10/6)
ブックビル期間10月11日〜17日
引受証券SBI(主幹事)、みずほ、SMBC日興、エース、マネックス
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2015/715,063百万円2,880百万円 101.65円ー円
2016/714,749百万円2,128百万円79.33円ー円
2017/7(予想)14,899百万円2,204百万円68.55円ー円

[本紙10月5日付2面]

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