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IPO2016年10月26日

☆新規上場紹介 WASHハウス コインランドリーFC運営会社

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WASH(ウォッシュ)ハウス(6537)が11月22日、マザーズと福証Qボードに新規上場する。

コインランドリー「WASHハウス」のチェーン本部として主にフランチャイズ(FC)店舗の運営・管理を行う。店舗数は地盤の宮崎県を含む九州を中心に9月末時点で321店舗。2015年12月から大阪府内、今年7月からは東京都内への出店を開始するなど、今後は首都圏への出店も強化する構え。上場で調達する資金の多くはここに充当する、としている。

同社はコインランドリーという業態について「個人経営者が多く業務効率化がほとんどされていない領域であるがゆえ先行者利益が大きい」と分析。ここに、FCオーナーの負担を極力軽減させることで、店舗の複数保有を支える仕組みを持ち込んだことが大きな特徴だ。

FCオーナー向けに店舗設計から内装工事、機器設置までをパッケージ化して販売するにとどまらず、出店候補地の選定や土地所有者との交渉に始まり、開店後も店舗の点検・清掃・洗剤の補充・集金といったすべての管理業務を請け負う。

加えて、同社では店舗内にカメラを設置し、これで洗濯機などの機器を遠隔操作できるシステムを開発。トラブル発生時など必要があれば店内のスピーカーから利用者に呼びかけることも可能な上、24時間365日受付のコールセンターまで設けるなど、利便性の向上にも余念がない。

そんな同社店舗は、従前からの「暗い・汚い・怖い」といったコインランドリーのイメージを払拭。現在では単体営業のみならずコンビニや惣菜店などに併設されるなど、集客ツールとして利用されるケースも少なくない。ちなみに同社店舗には布団を丸洗いできる大型洗濯機を設置しており、近年は花粉やPM2.5対策などとして利用が広まっているという。

視線は海外にも向いている。コインを入れて器械を動かすだけ、というシステムは万国共通で商習慣の壁もない。09年には遠隔管理システムを中国および韓国でも特許を取得済み。また、コインランドリー先進国ともいえる米国でさえFCなどチェーン店は存在せず、ここに「ジャパンクオリティ」を投入することをイメージしているようだ。

概 要
事業内容コインランドリー「WASHハウス」のチェーン本部としてフランチャイズシステムの提供など
本社宮崎県宮崎市新栄町86-1
代表者児玉康孝
設立2001年11月28日
上場前資本金1億6,138万円
発行済株式数(上場時)3,245,200株(上場時)
筆頭株主児玉康孝(上場前35.7%)
公募株式数620,000株
売出株式数492,500株(オーバーアロットメント166,800株)
初値3,240円(40.9%高)
公開価格2,300円(11/11)
ブックビル仮条件2,090~2,300円(11/2)
ブックビル期間11月4日〜10日
引受証券野村(主幹事)、SMBC日興、岡三、エース、ふくおか、SBI、マネックス
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/121,246百万円66百万円 24.25円ー円
2015/122,050百万円219百万円76.42円ー円
2016/12(予想)3,063百万円271百万円62.10円ー円

[本紙10月27日付2面]

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