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IPO2017年10月17日

☆新規上場紹介 シー・エス・ランバー プレカット事業者

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シー・エス・ランバー(7808)が11月15日、JASDAQに新規上場する。

1983年、中井材木店の千葉支店が発展的に独立する形で設立。材木店で培った豊富な知識に基づく仕入力と提案力が強み。現在、建築現場に搬入する前に工場で原材料(材木・合板など)を必要寸法に切断し、材木と材木の接合部分を加工するプレカット事業を展開している。

プレカット加工はコンピューター制御による機械が行うため、①品質のばらつきがない②材料に無駄がない③建築現場での木くずなどの産業廃棄物削減④建築工期の大幅短縮と人件費などのコストダウン――といったことが可能で、木造建築の主要工法である「在来軸組工法」や「ツーバイフォー工法」の住宅メーカーなどに供給している。

人口が集中する首都圏に生産・営業拠点を置いてエリアを絞ることで、顧客ニーズへの迅速な対応と、営業効率・配送効率の向上を実現。なお、在来軸組工法の生産設備は2016年11月期に新式に全面入れ替えし、効率的な生産とコスト削減、加工精度の向上と品質安定化を図った。ツーバイフォー工法向けは、プレカットよりも複雑なパネル製造が中心で、高い生産能力とあらゆるパネルの要望に応えられる体制から高付加価値となっている。

このほか、建築請負事業、賃貸事業も展開。建築請負事業は、同社製プレカット製品を用い、木造戸建住宅を建築する子会社なのはなハウジングと、戸建住宅以外の木造建築物を建築する子会社シー・エス・ホームが手掛ける。前16年11月期の売り上げ構成はプレケット事業72%、建築請負事業24%、不動産賃貸事業2%、その他2%。主要顧客は、飯田グループHD(3291)傘下の東栄住宅で、前期の売り上げ依存度は10%。

上場に伴う公募増資で調達した資金は山武工場の設備投資、長期借入金返済に充てる予定。

概 要
事業内容プレカット木材の加工販売、戸建住宅建築請負、不動産賃貸
本社千葉県千葉市花見川区幕張本郷1-16-3
代表者中井千代助
設立1983年4月
上場前資本金3億1,000万円
発行済株式数(上場時)1,735,500株(上場時)
筆頭株主株式会社千代(上場前45.55%)
公募株式数237,000株
売出株式数193,000株(オーバーアロットメント64,500株)
初値2,724円(84.0%高)
公開価格1,480円(11月6日)
ブックビル仮条件1,380円~1,480円(10月25日)
ブックビル期間10月27日~11月2日
引受証券みずほ(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、ちばぎん、マネックス
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2016/112,531百万円500百万円159.19円23.33円
2017/113,635百万円537百万円214.08円26.66円
2018/1(予想)14,733百万円601百万円214.69円30.00円

[本紙10月18日付2面]

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