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IPO2017年10月31日

☆新規上場紹介 トレードワークス 証券会社向けトレードシステム開発会社

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トレードワークス(3997)が11月29日、JASDAQにIPO(新規上場)する。

1999年の創業から20年にわたって金融業界向けのシステム開発・提供を続ける同社。とりわけ証券会社向けに強みを持つ。主力製品には、投資家向けインターネット取引システム「Trade Agent」、証券会社用の自己売買システム「Athena」、相場操縦やインサイダー取引といった不公正な取引を監視する「MTS」などがある。

インターネット取引の黎明(れいめい)期から事業を続ける先行者利益を背景に、証券会社向けの導入実績は約40社に上る。近年は投資信託の広がりなど商品数の増加、あるいはスマートフォンなど対応端末の拡大に伴って業績拡大が続いたが、今後はシステム全体のクラウド移行といった新たなニーズが発生することが期待されている。

今12月期第2四半期時点では4割をカブドットコム証券(8703)が占めるなど、証券会社向けが売上高の8割を占める。そのほかは、ヒロセ通商(7185・JQ)などFX(外国為替証拠金取引)業者、だいこう証券ビジネス(8692)日本ユニシス(8056)などシステム提供会社にも導入実績を持つ。
今回の上場で調達した資金は経営基盤安定のための借入金返済、人材採用・育成、業務効率化システムへの投資などに充当する予定。

概 要
事業内容証券システム開発事業とこれらに付帯するFX(外国為替証拠金取引)システム事業およびセキュリティー診断事業
本社東京都千代田区一番町4―6
代表者浅見勝弘
設立1999年1月8日
上場前資本金5,960万円
発行済株式数(上場時)1,020,000株(上場時)
筆頭株主浅見勝弘(上場前42.19%)
公募株式数200,000株
売出株式数10,000株(オーバーアロットメント31,500株)
初値13,600円(6.2倍、1日)
公開価格2,200円(11月16日)
ブックビル仮条件2,000円~2,200円(11月7日)
ブックビル期間11月9日~15日
引受証券岡三(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、三木、日産、エイチ・エス、SBI、東洋、岩井コスモ、みずほ
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2016/2806百万円110百万円24.20円―円
2017/21,143百万円153百万円140.79円52.21円
2018/2(予想)1,395百万円207百万円163.34円82.14円

[本紙11月1日付2面]

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