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IPO2018年8月13日

☆新規上場紹介 ナルミヤ・インターナショナル 9月6日 東証2部 ベビー・子供服を企画販売

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ナルミヤ・インターナショナル(9275)が9月6日、東証2部に上場する。

「メゾピアノ」「プティマイン」など、0歳~13歳のベビーからジュニア向けにさまざまなブランドのファッションを企画・販売。子どもの成長とともに同社ブランドを長期にわたり愛用する優良顧客を創出することをビジネスの基本としている。

チャネル別売り上げ構成比は、大手百貨店で展開する直営店舗が38.5%、ショッピングセンター35.7%、EC(電子商取引)12.7%、アウトレットモールなどその他13.1%。中でショッピングセンターを最大の成長ドライバーと位置付ける。

少子化が進行しているものの、同社は「強みの企画力で常に新鮮な商品を提供し、マーケットシェアを確保することで、現在の事業規模を維持・拡大できる」とみている。一方で、2017年3月から子どもを持つ20歳代、30歳代の母親向けに新ブランド「プティマイン リアン」を立ち上げるなど、子ども服以外への進出も図っている。

また、年間出生数が日本の約18倍に及ぶ中国への再進出も検討している。以前は現地百貨店で店舗販売していたが、物流面などで苦戦し、撤退した。再進出に向けて、中国最大のECサイト「Tモール」へ進出するため、現地のビジネスパートナーとライセンス契約を締結。18年8月に現地のビジネスパートナーが「Tモール」に出店する。さしあたり、「Tモール」で扱うブランド以外の商品は、中国越境ECで取り扱う予定。

源流は1952年設立の呉服問屋。婦人服の企画・販売を経て、1985年からさまざまな子供服ブランドを立ち上げた。「エンジェルブルー」「メゾピアノ」などが人気を呼んで業績急成長し、2005年3月にJASDAQ上場を果たすも、ブーム一巡もあり業績が悪化。2010年、経営改善に向けSBIキャピタルが完全子会社化し、上場廃止となった経緯がある。

概 要
事業内容ベビー・子供服の企画販売
本社東京都港区芝公園2―4―1
代表者石井稔晃
設立2016年6月(実質的な設立は1995年8月)
上場前資本金1,000万円
発行済株式数(上場時)9,906,830株
筆頭株主日本産業第四号投資事業有限責任組合(上場前27.41%)
公募株式数282,500株
売出株式数5,184,400株(オーバーアロットメント523,300株)
初値1,501円(3.78%安)
公開価格1,560円(8月29日)
ブックビル仮条件1,540円~1,560円(8月21日)
ブックビル期間8月22日から28日
引受証券SMBC日興、大和(共同主幹事)、野村、みずほ、東海東京、SBI
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2017/223,474百万円892百万円74.99円
2018/226,954百万円1,280百万円80.43円6,262円
2019/2(予想)29,802百万円1,635百万円192.55円79円
※2018年2月期および17年2月期は参考情報

[本紙8月14日付2面]

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