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IPO2018年8月29日

☆新規上場紹介 アイリック 9月25日 マザーズ 独自システム使い保険販売

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アイリックコーポレーション(7325)が9月25日、マザーズに新規上場(IPO)する。

個人および法人向けの保険販売を行う保険販売事業が柱。ほかに、ソリューション事業(保険代理店やそのほかの保険販売会社への保険に関するソリューションの提供)、システム事業(保険分析・販売支援などのシステム開発)を展開している。

保険販売事業は、来店型保険ショップ「保険クリニック」直営店32店舗(7月末)において、顧客の最適な保険選びをサポートする保険販売を行う。

ここで活用するのが独自開発した「保険IQシステム」。生命保険の保障内容などを図示したシートにまとめて説明することができ、顧客の意向に従って保険商品をワンタッチで検索、絞り込み、比較することを可能にしたもの。パソコンやタブレットによる簡単な操作で、①既契約保険の証券分析、②ライフプラン機能による保障リスク分析、③20社以上の保険会社の保険商品を一括して検索、同一フォームの比較表を作成して商品提案、④一部の保険会社についてはシステム連携により、申し込み手続きまでを同システムで完結することができる。この「保険IQシステム」を汎用化した生命保険の現状把握・検索提案システム「ASシステム」、簡易版の保険申込ナビゲーションシステム「AS―BOX」も開発している。

ソリューション事業は、FC部門とAS部門で構成。FC部門は全国149店舗(7月末)の「保険クリニック」FC店に対して「保険IQシステム」「AS―BOX」を提供して直営店と同等のサービスを展開している。AS部門は金融機関・保険代理店・企業代理店などに対して、「ASシステム」「AS―BOX」を提供している。そのID数(7月末)は4878IDに達している。

2016年施行の改正保険業法の規制に対応した同社開発のシステムに対する引き合いは増加。イオン銀行や愛媛銀行など銀行の導入は7月末で15行に達している。

19年6月期の部門別売上高は保険販売事業が22億2,000万円(18年6月期の実績見込み比10.8%増)、ソリューション事業が11億8,400万円(同31.4%増)、システム事業が1億8,000万円(同4.1%減)。全社合計の売上高は35億8,400万円(同15.9%増)、経常利益4億4,100万円(同75.7%増)の見通し。

なお、上場に際して調達した資金は、既存システムの機能強化や新たなシステムの研究・開発、直営店の新規出店、事業拡大の運転資金に充当する方針。

概 要
事業内容保険販売事業、ソリューション事業システム事業
本社東京都文京区本郷2―27―20
代表者勝本竜二
設立1995年7月
上場前資本金6億9,450万円
発行済株式数(上場時)4,046,000株
筆頭株主Nihon IFA Partners Ltd(上場前41.54%)
公募株式数新株式発行で600,000株、自己株式の処分で20,000株
売出株式数100,000株(オーバーアロットメント108,000株)
初値2,226円(25.7%高)
公開価格1,770円(9月12日)
ブックビル仮条件1,600円~1,770円(9月3日)
ブックビル期間9月5~11日
引受証券野村(主幹事)、いちよし、藍澤、エース、水戸、むさし、マネックス、SBI
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2017/62,848百万円213百万円63.59円―円
2018/6(見込)3,093百万円251百万円58.81円―円
2019/6(予想)3,584百万円441百万円78.50円―円

[本紙8月30日付2面]

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