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IPO2018年9月10日

☆新規上場紹介 ブリッジインターナショナル 10月3日 マザーズ 法人営業改革を支援

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ブリッジインターナショナル(7039)が10月3日、マザーズに新規上場(IPO)する。

BtoB企業(法人を対象に商品、サービスを提供する)に対して法人営業改革を支援する。営業プロセスごとに従来の訪問型営業担当者と顧客には訪問せずに電話やメールなどの非対面営業活動をするインサイドセールス担当者で分業を行い、効率的で機動的な営業活動を提案する。

就労人口の減少などで従来の属人的な営業手法では優秀な人材を確保して継続的に成長することは困難との見方から、インサイドセールスを導入する日本企業は増加している。

同社ではインサイドセールスについて、導入のコンサルティングなどの「しくみの提供」、運用を実行する「リソースの提供」、AI(人工知能)を中心とする最新テクノロジーを活用したITソリューションの「道具の提供」の3つサービスを行う。

「しくみの提供」は、顧客企業の営業生産性を最大化するための営業戦略立案、インサイドセールスセールス導入モデルのデザインから業務設計を行う。また、企業のマーケティング業務を効率化するためにウェブサイトの訪問者分析、リードスコアリング(見込み客を抽出する機能)などの機能を持った情報システムであるマーケティングオートメーション(MA)のコンサルティングを行う。

「リソースの提供」は、同社の正社員が顧客企業のインサイドセールスとして営業を実施するアウトソーシングサービス。MAを導入したくても人手が足りない企業に対してはMAアウトソーシングサービスを行う。

「道具の提供」はシステムソリューションサービス。企業の営業・マーケティング部門で活用されるクラウドシステム構築サービスを行う。パートナー契約を結ぶセールスフォース・ドットコム製品や自社製品を提供している。

インサイドセールス営業支援AI「SAIN」はマーケティングと営業に関わるビジネス・コミュニケーションの自動化・効率化を支援するAIを活用したクラウドサービス。インサイドセールスと顧客の会話の音声データをテキスト化し、その後自然言語処理などを実施。AIエンジンに読み込ませて案件発掘・醸成に有効な会話をAIが学習することで、顧客の状況に応じてどのような会話を展開するべきかをナビゲートする機能が搭載されている。

売上高の88%(2017年12月期)はアウトソーシングサービス。日本マイクロソフト、東日本電信電話向けの売上高がそれぞれ10%を超えている(同)。

上場に際して調達した資金は、デジタルインサイドセールスの実現を目的としたシステム開発・構築の資金などに充当する。

概 要
事業内容インサイドセールスに関するアウトソーシング受託業務を主軸にした法人営業改革支援
本社東京都世田谷区若林1―18―10 みかみビル
代表者吉田融正
設立2002年1月
上場前資本金2億6,315万円
発行済株式数(上場時)1,660,500株
筆頭株主吉田融正(上場前44.99%)
公募株式数205,800株
売出株式数100,000株(オーバーアロットメント45,800株)
初値4,920円(2.1倍、4日)
公開価格2,310円(9月25日)
ブックビル仮条件2,090円~2,310円(9月13日)
ブックビル期間9月14~21日
引受証券SMBC日興(主幹事)、SBI、マネックス、エース
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2016/122,522百万円228百万円95.20円
2017/122,785百万円297百万円135.36円
2018/12(予想)2,910百万円308百万円120.45円

[本紙9月11日付2面]

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