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IPO2018年11月15日

☆新規上場紹介 アルー 12月11日 マザーズ 人材育成サービスを提供

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アルー(7043)が12月11日、マザーズ市場に新規上場(IPO)する。

人材育成サービスを提供。具体的には、顧客企業の多様な課題を解決するべく、ビジネススキル研修、マインド研修、語学研修を実施し、顧客企業の組織や個人の成長を支援する。研修単体での提供だけではなく、事前事後のアセスメントなどによる育成成果の可視化、事後のフォロー施策を通じて職場での育成成果の定着までを支援している。

サービス対象者は国内外の官公庁、民間企業、学校法人、地方自治体に所属する従業員だが、法人を顧客とし、研修プログラムごとに契約を結んでいる。

アジア4拠点に現地企業を設立してグローバルにサービスを提供している。

サービス内容はまず、「教室型研修」(2017年12月期の売上高構成比75%)。新人、若手を中心に階層別のビジネススキル研修、マインド研修を実施しているほか、管理職領域にも注力している。提供するサービスは、同社独自のプログラムをベースに専門のカスタマイズチームによる、市場や顧客企業のニーズに合わせた商品開発やカスタマイズサービスを提供している。また、サービスは同社が設ける認定プロセスを経た認定講師が担当している。認定講師は経験豊富な外部の講師を多く起用することで幅広い顧客ニーズに応える体制を整えている。今年4月における同日開催の最大クラス数は102クラスとなっている。

「海外派遣研修」(売上高構成比11%)は、受講者がアジア各国の同社グループと連携したパートナー(大学)の拠点に滞在し、同社グループが実施する研修を受講するサービス。

「海外教室型研修」(売上高構成比5%)は、同社の子会社が現地法人向けに提供するサービス。受講者は現地法人に勤務する日本人だけでなく、現地従業員向けにも研修を実施している。

法人向け「ALUGO」(売上高構成比8%)は、企業に所属する多忙な社会人向けに提供する携帯電話によるビジネス英会話サービス。

以上が法人向けサービスだが、個人向けサービスとして、「ALUGO」を個人向けにカスタマイズして提供している。東京五輪に向けて英会話への注目度が高まった結果、インバウンド(訪日外国人)需要に向けたコーチング型英会話サービスの市場が拡大。安定的および効率的に集客が可能になった。18年12月期の個人向けサービス売上高は4,100万円(前期比81%増)を見込み、売上高構成比は2%弱となる。

同社の法人向けサービスは、顧客の継続利用が多いことが強み。18年12月期の第3四半期累計期間では、前年に取引のあった企業からの売上高が法人向けサービス全体の売上高の9割以上を占めている。既存の顧客に対して継続利用を促すだけでなく、研修内容をカスタマイズし、多様化することで、より多くの種類の研修を実施して取引金額の拡大を図っている。

概 要
事業内容人材育成データ・機械学習技術などを活用した社会人向け教育サービスの提供
本社東京都千代田区九段北1―13―5
代表者落合文四郎
設立2003年10月
上場前資本金1億2,070万円
発行済株式数246万6,300株(上場時)
筆頭株主落合文四郎(上場前43.66%)
公募株式数300,000株
売出株式数287,500株(このほかオーバーアロットメントで88,100株)
初値2,010円(46.7%高)
公開価格1,370円(11月30日)
ブックビル仮条件1,300円~1,370円(11月20日)
ブックビル期間11月22~29日
引受証券野村(主幹事)、SMBC日興、大和、岡三、いちよし、エース、水戸、SBI、マネックス
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2016/121,788百万円68百万円22.06円―円
2017/121,913百万円129百万円35.00円―円
2018/12(予想)2,251百万円150百万円41.24円―円
※1株利益は、2018年9月に行った1対100の株式分割を考慮

[本紙11月16日付2面]

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