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IPO2019年2月20日

☆新規上場紹介 共栄セキュリティーサービス 3月18日 JASDAQ 施設・巡回警備が主力

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共栄セキュリティーサービス(7058)が3月18日、JASDAQに新規上場(IPO)する。北海道から大阪までの主要都市に拠点を置き、施設警備を中心にした警備請負サービス事業を展開している。

凶悪犯罪や相次ぐ自然災害の影響を背景に、また東京オリンピック・パラリンピック競技大会の警備において期待が寄せられるなど警備業に対する社会的な需要は増大している。そうした中で同社は、新幹線列車内を警戒する警乗警備や駅ホームなどの警戒を行う鉄道警備隊の展開を行うほか、国内で開催されるスポーツ国際大会に向けた実績の積み上げとしてラグビー国際試合、マラソン大会、プロゴルフメジャー大会の会場警備に取り組んでいる。一方で、警備業における人手不足は深刻。同社では首都圏に社員寮を新設して警備員の採用強化を進めるとともに、働き方改革に取り組んで警備員の離職率の低下を図っている。

分野別に見ると、施設・巡回警備分野の売上高構成(2018年3月期)は67%。オフィスビル、商業施設などに警備員を配置し、出入管理、巡回、緊急対処などを行う施設警備が主力。このほか、レセプション・コンシェルジュ(主に女性警備員による企業受付業務や商業施設のコンシェルジュ)、駐車場警備(商業施設などの駐車場に警備員を配置)、空港消防業務(航空機事故などに備えて空港に警備員を配置)がある。

雑踏・交通誘導分野の売上高構成は29%。路上工事現場や建築現場などに警備員を配置し一般通行車両や歩行者などの誘導を行う交通誘導警備のほか、イベント警備、ハイウェイ・セキュリティーが含まれる。このほかの分野には、ボディーガード、駐車場運営管理、マンション代行管理、建物・設備管理がある。

エリア戦略としては15年に進出した北海道は建設投資が16年度から拡大に転じており、北海道新幹線関連工事の需要拡大も想定されることで提供拡大に取り組む。また、コイン式駐車場の機器トラブルの駐車場障害対応業務は成長している分野で、対応エリア拡大を進める。

中長期的は主力業務の施設警備のさらなる展開を図り、業容の拡大と収益力強化に取り組む。競争力を高めるため、各種資格取得者の増強など警備員の資質向上を図る。

概 要
事業内容施設警備、雑踏・交通誘導警備を中心とした警備業
本社東京都千代田区九段南1―6―17
代表者我妻文男代表取締役社長
設立1985年5月
上場前資本金5,000万円
発行済株式数144万2,000株(上場時)
筆頭株主あっとプランニング(上場前59.77%)
公募株式数40万株
売出株式数3万株(このほかオーバーアロットメントで6万4,500株)
ブックビル仮条件2,040円~2,100円(2月26日)
ブックビル期間2月28日から3月6日まで
公開価格2,100円(3月7日)
引受証券みずほ(主幹事)、SBI、岡三、いちよし、あかつき、岩井コスモ
初値2,866円(36.4%高)
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2017/35,287百万円386百万円230.72円―円
2018/35,347百万円388百万円249.56円―円
2019/3(予想)5,677百万円416百万円257.71円75円

[本紙2月21日付2面]

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