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IPO2019年2月25日

☆新規上場紹介 KHC 3月19日 東証2部 複数ブランドで住宅請負

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KHC(1451)が3月19日、東証2部に新規上場する。

同社と連結子会社5社でグループを構成。マルチブランド戦略(同じ製品カテゴリーに複数のブランドを展開)に基づいて、各社のブランドによる住宅請負を中心とした事業を行っている。

事業の種類は、完全自由設計の注文住宅、リフォーム工事及び中大規模木造建築を行う「住宅請負」、土地販売を行う「分譲用土地」、建売戸建て住宅の販売を行う「分譲用建物」に分類される

住宅請負は、多種多様な顧客のニーズに対応するため、感性や価値観並びに建物の性能に至るまでこだわりを持った企画・提案を行っている。顧客の満足度向上を図るため、グループ事業会社5社が各社ごとに特徴を持った独自のブランドを構築し、コンセプトに沿った商品ラインアップの展開を行っている。

事業会社5社の注文住宅の特徴(顧客層)は、「勝美住宅」=環境や省エネに関心の強い顧客から低価格の住宅を求める顧客など幅広い層。「住宅の横綱大和建設」=構造・性能にこだわりのある顧客。「明石住建」=子育て世帯や子育てに伴う健康志向の強い顧客。「パル建設」=ライフスタイルにこだわりを持つ顧客。「Labo」=建物のデザインや構造にこだわりのある顧客。

また、特定地域内に集中した店舗展開を行い経営効率を高める一方で、地域内のシェアを拡大するドミナント出店も特徴。グループは、兵庫県明石市を中心とし、東は阪神間(西宮市、神戸市)、西は播磨地区(加古川市、姫路市)のエリアで連結子会社5社の12の店舗及び事務所を拠点としている。これにより、大阪・神戸のベッドタウンである兵庫県播磨地域周辺では一定のシェアを確保している。

グループ会社が共同で利用する不動産ポータルサイト「いい不動産プラザ」を18年4月に勝美住宅が公開。累計サイトアクセス数は3万件を超え、土地情報によるさらなる集客効果が期待できる。

概 要
事業内容事業子会社5社(戸建注文請負、土地仕入及び販売、建売住宅の販売、建築物の設計・施工管理など)の経営管理を行う持株会社
本社兵庫県明石市花園町2―2
代表者渡辺喜夫代表取締役社長
設立1981年10月
上場前資本金3億7,371万7,000円
発行済株式数390万6,550株(上場時)
筆頭株主日本アジアグループ(上場前100%)
公募株式数20万株
売出株式数133万4,000株(このほかオーバーアロットメントで23万株)
ブックビル仮条件800円~850円(2月27日)
ブックビル期間3月1~7日
公開価格850円(3月8日)
引受証券野村(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、藍澤
初値832円(2.1%安)
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2017/312,064百万円723百万円125.69円648.1円
2018/313,506百万円800百万円136.00円40.9円
2019/3(予想)13,217百万円716百万円125.79円38.0円

[本紙2月26日付2面]

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