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IPO2019年2月28日

☆新規上場紹介 ギークス 3月20日 マザーズ IT人材事業が主力

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ギークス(7060)が3月20日、マザーズに新規上場する。

IT人材事業が主力。深刻なIT人材不足に対して、ITフリーランスを活用した技術リソースシェアリングや次世代エンジニアリングの育成などを通じて企業の経営課題を解決している。

ITフリーランスとは、企業に属さず個人事業主として活動し、システムやソフトウエアなどの開発に従事するエンジニアやデザイナー。彼らの技術スキル、経験、志向性、そして企業の保有する案件をデータベース化することで、技術力をシェアするプラットフォームの役割を担う。

一般的な開発プロジェクトにはいくつかの工程があるが、同社では最も人材(工数)を必要とする本開発工程でのマッチングを実施している。企業は各種プロジェクトにおいて採用や教育にコストを掛けずに、プロジェクトにおける計画的な活用や想定外の欠員時、季節要因などの繁忙期に、必要な人材を効率的に確保することができる。一方、ITフリーランスにとっては、案件検索サイト「geechs job(ギークスジョブ)」を通じた各種情報の獲得や営業代行を依頼。同社が仲介役になり、ITフリーランスは安定的な受注とサポートを受けることができる。

このビジネスモデルは顧客企業内における開発プロジェクトの常駐が主となるが、顧客企業から指揮命令を受ける労働者派遣事業や成果物を保証する請負事業とは異なる。

また、IT人材育成では2013年にフィリピンに子会社を設立。エンジニア留学、英語留学を提供するスクール事業に参入し、この領域のパイオニア的存在になっている。

この「IT人材」「IT人材育成」に加え、「ゲーム」「動画」「インターネット」の合計5事業を展開している。

ゲーム事業は大手ゲームメーカーなどのゲーム配信事業者と協業・パートナーシップを組み、スマートフォン(スマホ)向けネイティブアプリゲームの企画・開発・運営を受託している。動画事業は、主にパチンコ・パチスロなどの遊技機系とスマホゲーム・アプリのプロモーションビデオをはじめ、企業のサービス・商品、採用ページ用の映像・動画制作を行っている。新しい取り組みとして、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)やプロジェクションマッピング、ホログラムなどの新技術を活用した動画コンテンツの制作を行っている。インターネット事業はゴルフ専門情報サイトの「Gridge(グリッジ)」を運営している。

概 要
事業内容ITフリーランスの働き方を支援し、企業向けに技術リソースのシェアリングを提供するIT人材事業、ならびにIT人材育成、ゲーム・動画制作など
本社東京都渋谷区道玄坂2-11-1
代表者曽根原稔人代表取締役社長
設立2007年8月
上場前資本金4億1,994万1,000円
発行済株式数505万920株(上場時)
筆頭株主曽根原稔人(上場前38.38%)
公募株式数62万2,000株
売出株式数18万8,000株(このほかオーバーアロットメントで12万1,500株)
ブックビル仮条件1,800円~1,930円(3月4日)
ブックビル期間3月5~11日
公開価格1,930円(3月12日)
引受証券SMBC日興(主幹事)、SBI、東洋、エース、水戸、岩井コスモ、岡三、いちよし
初値2,900円(50.2%高)
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2017/31,892百万円0百万円▼5.24円―円
2018/32,581百万円379百万円66.93円―円
2019/3(予想)3,056百万円507百万円90.02円―円

[本紙3月1日付2面]

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