TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 国際金融センターとしての香港の地位低下予想で日経平均は続伸となり、証券株と不動産株が高い
速報・市況2020年6月2日

☆[概況/大引け] 国際金融センターとしての香港の地位低下予想で日経平均は続伸となり、証券株と不動産株が高い

大引けの日経平均は22,325.61円の263.22円高、TOPIXは1,587.68ポイントの18.93ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,716、値下がり銘柄数は391。出来高は13億3,573万株、売買代金は2兆4,090億円。
中国による統制強化で香港の一国二制度が崩壊すると懸念されており、国際金融センターとしての香港の地位が低下すれば、日本が見直されるという期待から日経平均は続伸となった。証券株の上昇が目立ち、各国の金融機関が香港拠点を縮小もしくは撤退すれば、日本の拠点を拡充するという思惑も抱かれ、テナント需要への期待から三井不動産(8801)や住友不動産も高い。
2日に都内で新たに30人以上が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたが、日経平均に対する悪影響は乏しかった。1日の感染者数が30人以上となるのは、5月14日以来、19日ぶり。
THKは4~6月期が最悪期で、7~9月期から回復を予想した野村証券が投資判断を「Buy」に引き上げたことで高く、DMG森精機にも連想買いが入った。
ウシオ電機はウイルスを殺菌する紫外線殺菌部品の「ケア222」を米国大手照明器具メーカーに供給する契約を結んだことで大幅高となった。深紫外線LEDの日機装も連れ高。
一方、第一三共は続落となった。
業種別上昇率上位は証券、不動産、ノンバンク、機械、非鉄で、下落は空運と医薬品。

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