TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 感染拡大懸念で朝方売られたが新年の資金流入が期待され下げ幅を縮めた。JASDAQは大納会の上昇が29年連続
速報・市況2021年12月30日

☆[概況/大引け] 感染拡大懸念で朝方売られたが新年の資金流入が期待され下げ幅を縮めた。JASDAQは大納会の上昇が29年連続

大引けの日経平均は115円安の2万8,791円、TOPIXは6ポイント安の1,992ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は735、値下がり銘柄数は1,333。出来高は7億2,984万株、売買代金は1兆8,438億円。
年末年始の宴会や帰省によりオミクロン株の感染が拡大し、東京都の1日当たり新規感染者は2月に3,000人を超えるという分析が警戒され、日経平均は朝方327円安の2万8,579円まで下落した。
だが、1月は2021年の原油価格上昇による産油国の政府系ファンドや、12月の補正予算通過で運用金額が10兆円に拡大した大学ファンドからの資金流入が期待されていることが下支え要因となり、売り一巡後は下げ幅を縮めた。大学ファンドは株や債券に投資し、5年以内に年間3千億円の運用益を見込んでいる。
ソフトバンクGやZHD、SMCが買われ、半導体関連の割安株としてワイエイシイ(6298)が物色された。ワイエイシイは半導体向けテストハンドラやパワー半導体用レーザアニーラ、拡散/CVD装置のコントローラを手掛けている。
一方、任天堂が売られ、ロームやベイカンレントが下落した他、HISや電鉄などの旅行関連は敬遠された。
JASDAQも朝方は反落していたが、売り一巡後、上昇に転じた。大納会の上昇は29年連続。田中化研はライセンス供与先のスウェーデンのノースボルト社がバッテリーセルの組み立てを開始したため、技術支援料が入ってくることが期待され急騰した。
東証1部市場の業種別下落率上位はその他製品、水産農林、陸運、空運、繊維で、上昇はゴム、情報通信、鉄鋼、紙パルプ、非鉄。(W)

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