大引けの日経平均は97円高の2万8,958円、TOPIXは0.4ポイント安の1,956ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は991、値下がり銘柄数は1,066。出来高は10億2,805万株、売買代金は2兆4,042億円。
日経平均は3日ぶりに反発した。エーザイがすんなり寄り付いたため、SQに対する不安が後退した。ただし、銀行株が軟調でTOPIXはもみ合い。
利食い売りに押されていたレーザーテックは4日ぶりに反発。
塩野義製薬(4507)は年内に最大3千万人分の新型コロナウイルスワクチンの量産体制を整えると報じられ、にぎわった。
コンテナ船運賃の高騰が続き、日本郵船は上場来高値を更新。
ホームセンターのコーナン商事は、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが5.19％保有していることが判明し、経営改善要求への思惑で急騰した。
調剤薬局向けシステムのEMシステムズは、複数の大手薬局チェーンで導入が決まったことを受けて、いちよし経済研究所がレーティングを引き上げたため大幅高となった。
一方、エーザイは反落した。野村証券は8日に目標株価を1万5,000円→1万8,000円に引き上げたが、大和証券は9日にレーティング「4(＝アンダーパフォーム)」継続で目標株価を5,200円→4,700円に下げた。アルツハイマー病治療薬の状況が伝わるに伴い、商業的価値について過度な期待は後退すると予想している。
業種別上昇率上位は海運、紙パルプ、精密、鉄鋼、ガラス土石で、下落率上位は水産農林、銀行、建設、石油、非鉄。(W)