TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 日経平均は790円安。原油高でインフレ高進による米国の早期利上げを警戒。マイクロソフトによるゲーム大手買収でソニーは急落
速報・市況2022年1月19日

☆[概況/大引け] 日経平均は790円安。原油高でインフレ高進による米国の早期利上げを警戒。マイクロソフトによるゲーム大手買収でソニーは急落

大引けの日経平均は790円安の2万7,467円、TOPIXは58ポイント安の1,919ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は58、値下がり銘柄数は2,111。出来高は15億1,374万株、売買代金は3兆5,277億円。
アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで17日、石油施設の周辺などで爆発と火災が相次いで発生したため、18日にNY原油先物が1バレル=85ドル台半ばとなった。
インフレ高進懸念からFRBによる早期利上げ観測が強まり、米国株は大幅安。
これを受けて、19日の東証も広範囲に売られたが、OPEC内に100ドル突破を予想する見方も出ていると報じられため、後場の日経平均はさらにつるべ落としとなり、一時942円の2万7,314円となった。
マイクロソフトが米国のゲーム大手のアクティビジョン・ブリザードを買収すると発表したことで、競争激化懸念からソニーグループ(6758)は急落した。
アクティビジョンの『Call of Duty』など有力シリーズが、マイクロソフトのゲーム機「Xbox」の独占タイトルとなった場合は、ソニーのゲーム機「PlayStation」のエコシステムからユーザーが流出すると警戒された。
一方、マイクロソフトがゲーム開発会社を買収したのは、メタバースの展開で集客と収益化を図るのにゲームは外すことができないという見方から、有力タイトルを持つスクウェア・エニックスとカプコンは買われた。
レーザーテックや東京エレクトロンが売られ、原油高による燃料費高騰リスクから日本郵船を始めとした海運株も安い。
業種別下落率上位は海運、電機、精密、輸送用機器、鉄鋼で、上昇は紙パルプ。(W)

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