TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 日経平均543円高。FRB議長の発言で米国の急激な引き締め懸念が後退。海運人気が根強く、機械と不動産も物色された
速報・市況2022年1月12日

☆[概況/大引け] 日経平均543円高。FRB議長の発言で米国の急激な引き締め懸念が後退。海運人気が根強く、機械と不動産も物色された

大引けの日経平均は543円高の2万8,765円、TOPIXは32ポイント高の2,019ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,924、値下がり銘柄数は219。出来高は11億9,795万株、売買代金は3兆151億円。
米国でアトランタ連銀やクリーブランド連銀の総裁は、3月に利上げを実施し、資産圧縮も迅速に進める必要があるという見解を示していたが、パウエルFRB議長は再任指名公聴会で「バランスシートに関する決定は2~4回のFOMCをかけて行う」と証言したため、急激な金融引き締めに対する懸念が後退し、米国株が上昇したため、東証も広範囲に反発した。
ソフトバンクグループやキーエンスが切り返し、海運株の人気も根強い。その他、景気敏感セクターのDMG森精機やオークマといった機械株が買われ、出遅れ株物色で住友不動産(8830)など不動産株も上昇した。
タマホームは業績上方修正で大幅高となった。
一方、米国保険福祉省のメディケア・メディケイド・サービスセンターが、エーザイとバイオジェンが共同開発したアルツハイマー治療薬の「アデュヘルム(一般名アデュカヌマブ)」の保険適用範囲を臨床試験に登録している患者に制限すると報じられたため、エーザイは収益期待が後退し売られた。
米国金利低下を受け、保険株が安い。
業種別上昇率上位は鉱業、海運、金属、機械、不動産で、下落は電力ガス、保険。(W)

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