TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 米中対立で前場は下落。後場持ち直したが2万円乗せ後は上値が伸びず
速報・市況2020年5月15日

☆[概況/大引け] 米中対立で前場は下落。後場持ち直したが2万円乗せ後は上値が伸びず

大引けの日経平均は20,037.47円の122.69円高、TOPIXは1,453.77ポイントの7.22ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,411、値下がり銘柄数は704。出来高は12億9,329万株、売買代金は2兆1,444億円。
米国株反発に追随して日経平均は高寄りしたが、トランプ大統領が中国に対して「関係を断つこともできる」と警告したため、米中対立が新型コロナウイルスの混乱に拍車を掛けると警戒され、下落に転じた。
しかし、中国では22日(金)開幕の全国人民代表大会に対する政策期待で、上海株が反発したため、日経平均も後場は上昇に転じた。ただし、2万円を超えた水準では上値が重い。
米アプライドマテリアルズが5~7月期は2~4月期に比べて改善する見通しを示したことで時間外取引で上昇し、東京エレクトロンを始めとした半導体製造装置メーカーが物色された。
日産自動車はスペイン工場の閉鎖検討で固定費削減効果が期待された。
コロプラは上期好決算でストップ高となった。
富士ソフト(9749)は第1四半期が2桁増益で、受注も9.9%増だったため高い。新型コロナウイルスの影響については、顧客企業の業績が厳しいため楽観できないが、研究開発費は削らないという顧客もおり、富士ソフトは先端的な分野を担うことも多いため、限定的ではないかと述べた。
半面、三菱地所は今期の減益・減配計画で売られ、カルビーと日清製粉も今期減益予想で大幅安となった。
ビッグデータ活用サービスのブレインパッドは、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2月頃から新規案件を獲得するための営業活動が制限されていることなどもあり、通期減益予想に下方修正したことで急落した。
業種別上昇率上位は鉱業、サービス、倉庫運輸、海運、機械で、下落率上位は不動産、水産農林、食品、医薬品、証券。

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