2月10日の米国株式市場でNYダウは反発し、最高値を更新した。
1月の消費者物価指数で、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は、2カ月連続で横ばいとなり、市場予想の0.1％上昇を下回ったため、金融緩和が長引くと期待された。
パウエルFRB議長が講演で「新型コロナウイルス禍で労働市場の回復は遅れており、最大雇用に達するまでゼロ金利政策を維持する」と述べたことも好感された。

ツイッターは第4四半期決算がアナリスト予想を上回ったことで買われた。
シスコシステムズは第2四半期決算で大企業向け売上高が大幅に落ち込み、最高経営責任者(CEO)が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の足かせが長引くと述べたことで売られた。

ナスダックは5日ぶりに反落。ビットコインの下落を受けて、ビットコインに投資しているテスラとマイクロストラテジーがが売られた。

NYダウ工業平均は前日比61.97ドル高(0.20％高)の31,437.80ドル。ナスダック総合指数は前日比35.16ポイント安(0.25％安)の13,972.54。S＆P500指数は前日比1.35ポイント安(0.03％安)の3,909.88。　　　

NYダウ採用銘柄はウォルグリーン、ダウ、シェブロンなどが買われ、シスコシステムズやボーイング、ウォルマートなどは売られた。指数を構成する30銘柄中、上昇は18銘柄、下落は12銘柄。