3月21日の米国株式市場は続伸。
イエレン財務長官が全米銀行協会の講演で、破綻した2銀行の保証対象外の預金の保護、連邦準備制度の下での新たな流動性供給など、最近政府が取った措置は「預金者が預け入れたお金や銀行システムの安全確保に必要な措置を講じるという断固たるコミットメントを示している」と説明した。
そして、「中小金融機関で預金の流出が発生し、他に波及する恐れがある場合、同様の措置が正当化される可能性がある」と述べた。
そのほか、サブプライムローン問題で多くの銀行がストレスにさらされた2008～09年の世界金融危機と現在の状況は「全く異なる」と指摘し、「現在の金融システムは15年前と比べて格段に強固になっている」と発言した。

これを受けて、ファースト・リパブリック・バンクが急反発し、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなどの金融株が買われた。

ナスダックではテラスやメタ・プラットフォームズ、アマゾンが高い。

NYダウ工業平均は前日比316ドル(0.98％)高の32,560ドル。ナスダック総合指数は前日比184ポイント(1.58％)高の11,860。S＆P500指数は前日比51ポイント(1.30％)高の4,002。

NYダウ採用銘柄はアメリカン・エキスプレス、ナイキ、シェブロンなどが買われ、インテルやアムジェン、P＆Gなどが売られた。上昇19銘柄、下落は10銘柄。