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コラム2021年3月3日

【本日のマーケット】3月3日(水)

3月3(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場は反落。中国銀行保険監督管理委員会の主席が、国内の不動産バブルや海外の金融市場のバブル崩壊リスクに懸念を示したことで、上海株が下落し、米国株も売られた。NYダウは143ドル安(0.46%安)の31,391ドル。ナスダック総合指数は前日比230ポイント安(1.69%安)の13,358ポイント。

本日の東京市場は、反発でのスタート。ここ最近見られる傾向として寄り後直後にその日の高値をつけるパターンが多く、本日も同様の展開で推移。2万9500円水準では上値が重くなり、前日終値を挟んでマイナス圏で推移する時間帯も見られた。この日は後場から堅調度合いを増し、引けにかけて買い進まれた。大引けの日経平均は150円高の2万9559円。売買代金は2兆4,664億円。TOPIXは9ポイント高の1,904ポイント。

新興市場はまちまちの展開。ジャスダック平均は小幅反発。シンバイオ製薬が反発。摂氏900度でも膨張しない合金を開発した新報国製鉄は5日続伸。一方で、ニッポン高度紙は下落。直近IPO銘柄の室町ケミカルが急反発したが、アピリッツは続落。マザーズ指数は2%の下落。直近IPO銘柄のQDレーザやcolyが売られた。イグニスが大幅安。対して、INCLUSIVEは大幅続伸。翻訳システムのロゼッタは全社員に英語禁止令を出したことが話題を呼び続伸。

チャート上では、下ヒゲを伴い実体線の短い陽線。上昇を続ける25日移動平均線上での推移で下値を切り上げ、大引けにかけての上昇で5日移動平均線(2万9553円)を上抜けとなった。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞3月4日(木)紙面1面記事掲載

大勝ち企業に共通「オーナー経営者」 次なるニトリ、キーエンスを探せ

鈴木一之です。NY株式市場は史上最高値更新の後に一服し、日経平均も3万円の大台乗せから同じように一息入れています。バブルの崩壊かとの指摘も飛び交っていますが、株式市場は次の波動のリズムをとらえることに一息入れている状態です。3万円という大台の定着にどうしても時間がかかるものです。長期金利の上昇がここに至るまでのオーバーペース気味の足取りに歯止めをかけました。

日経平均が「アベノミクス」相場で最初に2万円に乗せたのが2015年4月です。そこから足かけ6年で3万円乗せを果たしました。次は4万円への大台替えが視野に入ってきますが、それは史上最高値を更新することと同じ意味合いとなります。法人企業の経常利益の合計では既に過去最高となっているため、時期はともかくとして、いずれは株価もその水準に達することになるはずです。そういう希望を持っていたいものです。

その間に考えるべきことがあります。日経平均がバブル崩壊の直後に3万円の大台を割り込んで以来(それは1990年8月3日でした)、今年2月15日に再びその水準に達するまでに30年を費やしたわけですが、その間に株式市場ではニトリHD(9843)の株価が57倍になりました(日経新聞調べ)。同じくキーエンス(6861)は34倍に、日本電産(6594)は26倍に、ユニ・チャーム(8113)は19倍、ピジョン(7956)は13倍に駆け上がっています。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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3月3日(水)☆[概況/大引け]

3例目のワクチン申請見込みと中国の政策期待による香港・上海株反発を支えに日経平均も反発。景気敏感株の鉄鋼と非鉄が高い

大引けの日経平均は29,559.10円の150.93円高、TOPIXは1,904.54ポイントの9.69ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,338、値下がり銘柄数は776。出来高は12億650万株、売買代金は2兆4,664億円。
武田薬品が米モデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認を今週、申請する方針と報じられ、3つのワクチン普及による経済活動正常化期待から日経平均は反発した。

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