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コラム2021年3月17日

【本日のマーケット】3月17日(水)

3月17(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは8日ぶりの反落。2月の小売売上高は前月比3.0%減と、市場予想の0.5%減。FOMCを控え様子見姿勢が強まった。ボーイングや決済システムのスクエアが売られ、NY原油先物が3日続落となったためエクソンモービルも下落。一方、3月10日に新規上場したゲームプラットフォームのロブロックスが人気を集め続伸。NYダウは127ドル安(0.39%安)の32,825ドル。ナスダックは小幅続伸。アップルやマイクロソフト、フェイスブックが買われ、テスラとプラグパワーが下落。ナスダック総合指数は前日比11ポイント高(0.09%高)の13,471ポイント。

本日の東京市場は、NYダウの8日ぶりの反落を受けて反落でのスタート。寄り後の95円安(2万9825円)を安値に下げ幅を縮小。今晩のFOMCは無難に通過するという見方から小幅高となる時間帯も見られた。日経平均は7日ぶりに小反落となるも、値上がり銘柄数が6割以上を占め、TOPIXは小幅続伸となり連日の高値更新。大引けの日経平均は6円安の2万9914円。売買代金は2兆5,794億円。TOPIXは2ポイント高の1,984ポイント。

新興市場は共に続伸。ジャスダック平均は9日続伸。ウェストHDやSpeeeが買われ、ヨンキュウはうなぎの蒲焼を贈呈する株主優待を年2回に増やしたことで急騰。一方で、ハーモニックドライブやメイコーは下落。マザーズ指数は続伸。QDレーザやPアンチエイジ、GNIグループが上昇。情報セキュリティ関連のフーバーブレインはストップ高。対して、sMedioは3日続落。直近IPO銘柄のヒューマンクリエイションは下落。

チャート上では、値幅の狭い値動きとなったが小陽線となり、5日移動平均線(2万9706円)と25日移動平均線(2万9616円)のGCを形成。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞3月18日(木)紙面1面記事掲載

バリュー相場、昨秋不振組に光 「副業解禁」など構造改革も支え

鈴木一之です。この稿を記しているのは3月16日(火)夜。本日の昼間の取引で日経平均は一時的に3万円の大台を回復しました。3月相場では初めてのことです。何かと話題に上るファーストリテイリング(9983)が下落したのに日経平均は上昇し連騰記録を更新しました。

また同じ日にTOPIXも2月中旬に付けた今年の高値を更新して、バブル崩壊後では最も高い水準に到達しました。こちらも時価総額が最も大きなトヨタ自動車(7203)が下落したにもかかわらず、TOPIXは続伸しています。東京株式市場は周りからさらっと見ているだけでは分からないくらいに質的な部分で広範囲な底上げ状態に入っています。

いわゆるバリュー株(割安株)を物色する流れが鮮明となっています。最近の割安株人気の特徴のひとつとして指摘しておきたい点は、昨年11月に始まった急激な上昇局面でほとんど活躍できなかった銘柄に物色の矛先が集中しているという事実です。

マンション建設の長谷工(1808)、家電量販店のケーズHD(8282)、トヨタ系部品メーカーの東海理化(6995)、婦人服のワコールHD(3591)など、このところ株価が好調に推移する銘柄に共通している点が、いずれも昨年11月から12月にかけてほとんど動きのなかった銘柄であります。

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今日の市況概況
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3月17日(水)☆[概況/大引け]

日経平均は7日ぶりに小反落。楽天が続落となり、日本郵船や日本航空、ユーグレナも利食い売りに。武田薬品とわかもと製薬は高い

大引けの日経平均は29,902.17円の6.76円安、TOPIXは1,984.03ポイントの2.53ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,409、値下がり銘柄数は682。出来高は12億5,284万株、売買代金は2兆5,794億円。
日経平均は7日ぶりに小反落。

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