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コラム2026年10月23日

【本日のマーケット】10月23日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

10月23日(金)のマーケット                                                                   

10月22日のナスダックは急落。半導体製造装置のラムリサーチが大幅安となり、マイクロン・テクノロジーやエヌビディアも売られた。メタプラフォームズもAI投資負担が懸念された。スペースXが大幅反落。借入拡大による信用リスク上昇が警戒された。NYダウは小幅高だったが、P&Gは通期売上高見通しを上方修正したことで買われた。NYダウは前日比11ドル(0.02%)高の52,867ドル。NASDAQ総合指数は前日比693ポイント(2.60%)安の26,008、S&P500指数は前日比93ポイント(1.21%)安の7,663。

22日のナスダック急落を受け、日経平均も急落したが200日移動平均線が下支え。韓国のSKハイニックスは米国子会社のナスダック上場検討を中止し反発したため、後場の日経平均は下げ幅を縮小。ディスコや日立、TDKは安い。リスク・オフで金利が急低下したため銀行株は下落したが不動産株は上昇。米国で10年債利回りが約1カ月ぶりに5%割れとなり住宅建設会社が買われたため、住友林業も高い。非AI関連の小売や食品が選好された。

スタンダード市場では、ブロードバンドセキュリティやユビキタスAIが反落し、HEROZも安い。丸千代山岡家は利食い売り。ヱスビー食品はシティグループによる新規「買い」判断で関心を集めた。ヒトトヒトは業績予想の上方修正で買われた。Dmミックスが上昇。

グロース市場では、サイバーセキュリティやFFRIセキュリティが反落。データセクションは9月に発表した米国企業との大口契約について、AIインフラとGPUコンピュートサービスの提供を開始したと発表し大幅高。MTGはシティグループが新規に「買い」判断で高い。

日足チャート上では、長い下ヒゲを伴う実態戦の短い陽線。下値は6万2000円割れとなり、下値模索と危惧されたが、徐々に下値を切り上げて後場からは急速に買い戻しが入り前日終値近辺まで戻す場面も見られた。ボリンジャーバンドのマイナス2シグマ(6万1599円)にタッチしてから戻りを試す形となった。週足では上下にヒゲを伴う陰線。26週移動平均線(6万5786円)を下放れる格好となったが、パラボリックの陽転は維持した。来週は26週移動平均線を上回れるか注目される。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。株式市場は不穏なムードに包まれています。大きな影響には広がらないと見ていますが、ここは少し慎重なスタンスで臨むべきでしょう。

株式市場全体が大きく崩れることはないと思われますが、AI・半導体関連株には損益通算の売り圧力が続きそうです。その一方で、決算発表をすでに終えた小売セクターなど内需関連株、喫緊の課題であるセキュリティ対策を軸としたIT系企業は底堅く推移すると見られます。

年末相場に向けて新たな二極化相場がスタートする可能性も高いと考えられます。日経平均は61,000-65,000円のレンジ相場が続くでしょう。

先週からの「コアウィーブ・ショック」がまだ市場には色濃く残っています。AI投資の転換点になる可能性もあります。

これまで世界の株式市場は、AI関連の設備投資が拡大すれば、それは半導体メーカーや装置メーカーの売上の増加につながり、それによって株価が上昇するという構図を描いてきました。しかしAI市場の中から信用リスクが発生しつつあります。

今回の懸念はあくまでコアウィーブだけの問題なのか巨額のAI投資に必要な資金をいかに調達するか、投資した資金はどのくらいの期間で回収できるのか、などの問題に焦点が当てられています。

AI企業の設備投資額とキャッシュフローとのバランス、資金調達の可否、その金額など個々の案件ごとに見てゆく時間帯が続くと見られます。

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注目記事 Pick up
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【AI関連 波乱続く 日経平均は一時6万2,000円割れ】
日本証券新聞 10月26日(月)紙面1面TOP記事掲載 

内需ディフェンシブにシフト

23日の東京市場ではAI関連株が大幅続落して始まり、日経平均株価は一時前日比1,445.23円安の6万1,462.61円と、7月29日以来、およそ3カ月ぶりに6万2,000円台を割り込む場面があった。後場は押し目買いが入り、終値は同214.68円安の6万2,693.16円だった。

新興AIデータセンター企業、コアウィーブの信用不安で急落、スペースXのAI事業好調で急反発、その後はメタ・プラットフォームズ(META)の巨額投資に対する回収懸念で急落。米国のAI関連企業の業績に振り回される展開となっている。

メタのケースでは2026年の設備投資の下限が従来計画より50億ドル引き上げられ、1,350億~1,450億ドル(約21兆3,300億~22兆9,100億円)に拡大。7~9月期のフリーキャッシュフローが21億ドルの赤字となるなか、資金調達のため決議権のない種類株を新設する方針も明らかになり、不安を招いた。エージェントAI「アミューズ」の好調などで7~9月実績、10~12月予想ともに業績は市場の予想を上回ったが、市場の関心は巨額投資の回収に向いている。

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今日の市況概況
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10月23日(金)☆[概況/大引け] 

終盤は下げ渋った。メルカリは米メタと連携で上昇

大引けの日経平均は214円安の6万2,693円、TOPIXは31ポイント安の3,965ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は553、下落銘柄数は952。出来高は28億8,432万株、売買代金は8兆9,383億円。
22日のナスダック急落を受け、日経平均も急落したが序盤に付けた安値は1,445円安の6万1,462円で、200日移動平均線(6万1,403円)が下支えとなった。
韓国のSKハイニックスは米国子会社のナスダック上場検討を中止した。
SKハイニックスの株主は、株主の持分が希薄化されることや利益分配の流出に反対していたため、ナスダック上場中止は好感され、午後はSKハイニックスの株価が反発した。

東証では終盤にキオクシアHDが反発に転じ、東京エレクトロンが小幅高に戻し、ソフトバンクも下げ幅を縮めたため、日経平均は下げ幅を縮めた。

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