8月6日（木）のマーケット 
前日の米国市場でNYダウは4日続伸。ノババックスの新型コロナワクチンが初期段階の臨床試験で好結果となり、ジョンソン＆ジョンソンは政府から10億ドル以上の支払いを受け、新型コロナウイルスワクチン1億回分を供給するとの発表があり、安心感から買いが広がりました。ディズニーは休園が響き赤字決算だったが、動画配信契約者数の増加を好感して上昇。また、ナスダック指数は6日続伸。ノババックスが好材料を背景に急騰。アマゾンや電子決済サービスのペイパルも上昇。本日の東京市場は良好な外部環境を受けたものの小幅続落スタート。小幅高となる場面も見られるも、決算発表を見極めたいとの姿勢も強く、全体的に様子見で薄商い。注目されたトヨタの第1Q決算は営業利益が98％減益となるも、ホンダや日産が赤字となる中で黒字となったことを好感して2％超の上昇。また、米国務省が幅広い中国製品の利用を制限する新方針を発表し、米中対立の激化も警戒されました。大引けの日経平均は96円安の2万2418円と続落。売買代金は1兆9955億円と2兆円割れ。
新興市場は反落。ジャスダック平均は4日ぶりに小反落。テラ、シンバイオ、イメージワンが下落。対して、出前館が買われ、テクノクオーツは好決算で大幅高。マザーズ指数も小幅反落。PSS、メルカリ、アンジェスが下落。ソーシャルワイヤーは大幅減益で売られました。一方でGMO TECHはストップ高。
チャート上では、上値も重く25日動平均線（2万2512円）を割り込む展開。次の材料待ちと言ったところか。
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注目記事 Pick up
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【決算発表の影に隠れた有力テーマ】
日本証券新聞8月7日（金）紙面1面TOP記事掲載
粛々と進む「親子上場解消」 富士通フロン、川澄化に続くのは
市場筋の視線は決算発表に注がれているが、決算と同時発表するのは自社株買いだけではない。“隠れたテーマ”としてあらためて「親子上場解消」に注目してみたい。
前週後半、7月30日引け後には富士通フロンテック(6945・2部)、31日にも川澄化学工業(7703・2部)に、それぞれ完全子会社化目的のTOB(株式公開買い付け)が発表された。川澄化は発表後3日間で2.1倍高だ。富士通フロンテックの場合、発表前3日間で出来高激増のもと3割高を演じており、情報漏えい疑惑が関心を集めるが(TOBものでは以前の小島鉄工所や日本ユピカにも…)、ともあれ親子上場解消への動きが粛々と進んでいることは間違いない。
親子解消といえば、今月末上場廃止を控えたソニーフィナンシャルに、現在TOB実施中のファミリーマートと(日本を代表する)日経平均採用銘柄においても相次いでいる状況。「コロナ後の世界では、事業再編と親子上場解消の必要性が高まる」(SMBC日興証券)とされるゆえんだ。
それでは投資戦略としてどう狙うべきか。
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今日の市況概況
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8月6日（木）☆[概況/大引け]
米国務省の中国製品排除の新指針が警戒され続落。レーザーテック実質受注減計画で下落。トヨタは黒字決算で買われ、DeNAとUTグループはストップ高
大引けの日経平均は22,418.15円の96.70円安、TOPIXは1,549.88ポイントの4.83ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は852、値下がり銘柄数は1,251。出来高は10億7,978万株、売買代金は1兆9,955億円。
ポンペオ米国務長官が中国政府による情報窃取を警戒し、中国製のアプリやクラウドサービスを排除する新指針を発表したため、香港株が下落し、日経平均は続落となった。
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