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コラム2020年8月26日

【本日のマーケット】8月26日(水)

8月26日(水)のマーケット                                                                   

前日の米国市場でSP500とナスダック指数は連日で最高値を更新。NYダウは銘柄入れ替えを発表したことが影響し、4日ぶりに反落。NYダウに採用されるセールスフォースとアムジェン、ハネウェル・インターナショナルは買われましたが、除外されるエクソンモービル、レイセオン・テクノロジーズ、ファイザーは売られたことが指数の足を引っ張り、一時213ドル安となる場面もありました。その後に、マイクロソフトやインテルに買いが入り、下げ幅を縮小。ナスダックは4日続伸となり、フェイスブックやAMDが上昇。スターバックスも買われました。本日の東京市場は昨日の大幅上昇の翌日で様子見姿勢が強まりました。特に、パウエルFRB議長が27日にカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演するため、積極的な売買は見送られる展開。終日狭いレンジの動きでしたが底堅さも感じます。大引けの日経平均は5円安の2万3290円。売買代金は1兆6566億円と再び2兆円割れ。

新興市場は活況。ジャスダック平均は4日続伸。高値引けとなり6月高値を上抜きました。大戸屋はコロワイドがTOB期限を延長したことで大幅高。No.1は業績上方修正でストップ高。また、朝日ラバーは注射器ガスケットの生産体制整備を受けてストップ高です。対して、出前館は3日続落。マザーズ指数は反発で1.5%の上昇。直近IPO銘柄の物色は継続。T&Sは取引先のキオクシアの上場観測報道を受けて上昇継続。SunAsteriskが買われ、ニューラルポケットは3日連続のストップ高。アンジェス、サイバーダインも上昇。一方、霞が関キャピタルは下落。

上場2日目のインターファクトリーは買い気配を切り上げ、5080円買い気配のままで売買成立せず。クラウド型EC(電子商取引)プラットフォーム「ebisumart」の開発および保守サービスを提供。人気化が顕著です。(※【動画】IPO情報局で配信中)

チャート上では小陽線。5日移動平均線(2万3074円)を維持。TOPIXは前日比ほぼ変わらずの水準。大引けはわずかにマイナスでしたが、底堅く陽線で引けました。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞8月27日(木)紙面1面記事掲載

世界経済に大きな転機 目が離せない自動車産業

鈴木一之です。米国の大統領選挙がいよいよ本格化してきました。先週は民主党が、今週は共和党がそれぞれ党大会を開催して正式に党の大統領候補を決定します。ウイルス拡散を警戒してネット中継がメインで大規模な集会は控えていますが、相変わらず国を挙げての大変な盛り上がりです。

民主党からはバイデン、ハリス両氏が正・副大統領候補に指名されました。バイデン氏の掲げる公約も党の政策綱領として採択され、外交に始まって医療、環境、エネルギー、雇用と11項目にわたる幅広いものとなっています。その上でバイデン氏が当選した場合、就任直後に即実施する最優先課題として「国家レベルのコロナ対策」「同盟重視の外交」「パリ協定への復帰」の3項目を挙げました。さらに目玉となる公約として「500万人の雇用創出」と「4年で2兆ドルの環境投資」、そして「バイ・アメリカン」すなわち米国製品の購買を優先する製造業重視の政策も打ち出しています。

環境と製造業を重視しようとすれば、それはおのずと自動車産業にたどり着きます。世界の自動車業界は温暖化ガスをまき散らすガソリン車から電気自動車、燃料電池車などエコカーへ大きくかじを切っています。トランプ大統領の就任以来、パリ協定から脱退して米国だけはその世界の潮流から一線を画してきました。しかし世界で最も厳しい環境規制の欧州とそれに続く中国、および日本は年々強まる規制強化に適合すべく、技術を磨き上げてきました。技術革新の必要性は自動車業界に徹底されています。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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8月26日(水)☆[概況/大引け]

FRB議長の講演を27日に控え積極的に動きにくかったが、底堅さも見せた。任天堂が反発し、ソフトバンクGが高く、「Go To Eatキャンペーン」で外食が上昇

大引けの日経平均は23,290.86円の5.91円安、TOPIXは1,624.48ポイントの0.75ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は925、値下がり銘柄数は1,115。出来高は8億5,998万株、売買代金は1兆6,566億円。
27日~28日の経済シンポジウムでFRB議長が講演するため、東証は様子見姿勢となったものの日経平均は底堅さを見せた。

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