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コラム2020年9月9日

【本日のマーケット】9月9日(水)

9月9日(水)のマーケット                                                                   

前日の米国市場はトランプ大統領が米中経済の切り離しに言及し米中摩擦の緊張感が高まる展開。また、中国の半導体受託生産のSMICを貿易禁止の制裁リストに加えるかどうか検討していると明らかにしたことで、ハイテク株の下げが目立った。NYダウは3日続落で2.25%の下落。ナスダック指数は4.11%と大幅続落。テスラがS&P500指数に採用されなかったことで売りがかさみ21%と暴落したことが響いた。半導体製造装置のアプライドマテリアルズが8%超とハイテク株は全面安。本日の東京市場はNY市場の大幅下落を受けて大きく窓を開けて反落スタート。英アストラゼネカ社のワクチンが副作用発症で臨床試験が一旦保留と報じられたこともネガティブ視されました。一時395円安の2万2878円まで下落する場面も見られましたが下げ渋り、大引けの日経平均は241円安の2万3032円。売買代金は2兆4180億円。

新興市場も反落。ジャスダック平均は反落。テラ、出前館、日本テレホンが下落。対して、ミナトHDは非接触赤外線センサーを開発したことでストップ高。ニックスは新規事業でベンチャー企業とドアに貼り付ける自動検温装置を量産化したことで急騰。マザーズ指数も反落。サンアスタリスク、イグニス、マクアケが下落。一方でデジタル政府関連のITbookは反発。KIYOラーニング、ミクリードが上昇。

チャート上では下ヒゲの長い陽線。ザラ場では割り込んだ25日移動平均線(2万3028円)を奪回しての大引け。2万3000円台も何とかキープです。

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どう見る、どうなる波乱相場
日本証券新聞9月10日(木)紙面1面TOP記事掲載

日米株の下値メド 「深押し」回避へ

今春底打ち後、久々に調整らしい調整となった米国市場と、それを受けた東京市場の波乱局面をどう見るべきか。①日米株の下値メド②米ハイテク人気の火付け役となったテスラの崩れ③狙い目・出遅れ内需株④今週末11日の先物・オプション“メジャーSQ(特別清算指数)”算出日――の4点に絞って考えてみたい。

米国株の波乱が9日の日本株を揺さぶった。前週3日にも米国株は急落したが、前日8日にはNASDAQ総合指数が終値で下落率4.11%を記録(NYダウは2.24%安)。これを受けて9日の日経平均は前場中盤に一時395円安の2万2,878円まで下落。8月24日以来、11営業日ぶりに2万3,000円台を割り込んだが、その後は下げ渋った。

米国株の主要指標のうち、ボラティリティの高いNASDAQ総合指数は、コロナ暴落に見舞われた2月下旬下旬以降では今回の下落率は、3月16日の12.32%、3月12日の9.43%、6月11日の5.27%、9月3日の4.96%、2月27日の4.61%に次ぐもの。しかも、9月に入ってからは3日に続く2度目となる4%台の下落率とあってマーケットの警戒ムードが高まっている。

9月2日に付けた高値1万2,056.44ドルからの下落率が7日時点まででちょうど10.0%。下げがさらに続くと、株価のトレンド転換につながりかねず、FRB(米連邦準備制度理事会)の動きも慌ただしくなる可能性がある。

日経平均は9日、25日線を割り込み、75日線(9日現在。2万2,607円)が次の下値メドとして意識する向きが増えている。ただ、日銀によるETF(上場投信)買いの継続、企業業績やコロナ感染者数の最悪期越えなどを踏まえると、押し目狙いの動きが活発化することは十分に想定される。日米株ともに「深押し」は回避され、乱に勝機あり、とみたい。

日経平均(日足)

 

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今日の市況概況
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9月9日(水)☆[概況/大引け]

反落。銀行や半導体関連、不動産、自動車が安い。一方、菅関連銘柄のチェンジとNECは買われ、海運は野村証券のレポートを好感

大引けの日経平均は23,032.54円の241.59円安、TOPIXは1,605.40ポイントの15.49ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は588、値下がり銘柄数は1,497。出来高は13億6,045万株、売買代金は2兆4,180億円。
前日の米国株安や英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンに安全性の懸念が出て最終段階の臨床試験が一時中断されていると報じられたことも気がかりとなり、日経平均は反落した。23,000円を下回った場面もあったが、大台の水準では下値抵抗も見せた。

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