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コラム2020年11月9日

【本日のマーケット】11月9日(月)

11月9日(月)のマーケット                                                                   

先週末の米国市場でNYダウは5日ぶりに反落。10月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比63万8千人増加と市場予想の60万人増加は上回ったものの、9月の67万2千人増加からは伸びが鈍化した。米国の新型コロナウイルスの新規感染者数が5日に約12万2千人と過去最多を更新していることや大統領選挙を巡る混乱が続いている事も手控え要因となった。NYダウは前日比66ドル安(0.24%安)の2万8,323ドル。ナスダックでは半導体関連のエヌビディアとAMDは買われたが、電気自動車のテスラとゲームソフトのエレクトロニック・アーツは売られた。ナスダック総合指数は前日比4ポイント高(0.04%高)の1万1,895ポイント。本日の東京市場は、米国大統領選挙でバイデン候補が政権移行の準備を進めると報じられ5日続伸でのスタート。日経平均は買い進まれ、一時637円高の2万4,962円と1991年11月1日以来の2万5,000円も目前となった。大引けの日経平均は514円高の2万4,839円と5日続伸。売買代金は2兆6,493億円。TOPIXは23ポイント高の1,681ポイント。

新興市場も続伸。ジャスダック平均は4日続伸。バイデン関連として環境関連のウエストHDが物色され、出前館、ワークマンも上昇。一方、東洋合成は利食い売りで急反落。マザーズ指数は反発。サーバー監視のJIG-SAWが増収率の拡大でストップ高。太陽電池向け装置のNPCもストップ高。対して、GMOFGやKudanが下落。

チャート上では、大きくギャップアップから大陽線を引き、2万5,000円寸前まで。ボリンジャーバンドでは+3σ(2万4,665円)を上抜けて、拡散方向への動きが顕著に。

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NEW乾坤一擲(66)
日本証券新聞11月10日(火)紙面1面記事掲載

日本株、歴史的復権コース 温故知新 35年前に「既視感」

日経平均は前週末(11月6日)、終値で2万4,325円を付け、1991年11月以来、29年ぶりの高水準に達した。9日は一段高。

振り返れば、29年前は89年末に大天井を打って長期トレンドが下り坂を転げ落ちていく途中だったが、今回はまるで逆。大勢波動では、引き潮と上げ潮の違いがある。ところが、どういうわけか、メディアではこうした点にスポットを当てた論評が見られない。強い違和感を覚える。

手前みそになるが、連載第62回(10月12日付)の「2万4,000円『上値の壁』は厚いのか」で、過去4年間の価格帯別累積出来高を踏まえ「分厚いように見えて、意外に壁は薄かった――あとになってそう振り返るような場面が到来するのではないか」と書いた。そのうえで「大勢波動は2万6,700円指向」と予測していたため、前週の上放れによって「復権相場の号砲が鳴った」とみている。

だが、コロナ禍の広がりや不景気を重くみて「実態遊離の株高。反動が怖い。くわばら、くわばら」との声が絶えない。こうした多数意見や市場ムードに乗っかっている限り、まず勝ち目はあるまい。

プラザ合意と株高

日経平均(1981年6月~1993年11月)

このところの値動きや相場環境に、どこか既視感があると思って、古いチャート集のページをめくっていて、気付いた。35年前だ。

歴史的なドル安是正に進む動因となったのが、いわゆるプラザ合意(1985年9月22日)。その影響で猛烈な円高が進んでいた同年秋、キヤノン(7751)の決算会見に参加した。「円高がどこまで進むと考えて業績計画を立てているのか」という記者の質問に対し、財務担当役員が「見通し難」としながらも、「しかし、このまま一本調子で円高が進むとは考えていません。必ず落ち着きを取り戻します」と、緊張気味に語っていた表情が今も忘れられない。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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11月9日(月)☆[概況/大引け]

バイデン氏が政権移行の準備で日経平均は一時25,000円の大台に接近。ただし、TOPIXの上げは小幅で昨年12月の高値も大きく下回っている

大引けの日経平均は24,839.84円の514.61円高、TOPIXは1,681.90ポイントの23.41ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,399、値下がり銘柄数は695。出来高は12億2,787万株、売買代金は2兆6,493億円。
米国大統領選挙でバイデン候補が勝利を確実にし、政権移行の準備を進めると報じられたため、日経平均は一時24,962円(637円高)となり、25,000円の大台に接近した。

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