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コラム2020年11月24日

【本日のマーケット】11月24日(火)

11月24日(火)のマーケット                                                                   

前日の米国市場は反発。英製薬アストラゼネカがオックスフォード大学と共同開発している新型コロナウイルスワクチンで有効性が平均70%、最大で90%の治験暫定結果を発表したことや、米ファイザーのワクチン接種が12月11日に開始される見通しが好感された。NYダウは前日比327ドル高(1.12%高)の2万9,591ドル。ナスダック総合指数は前日比25ポイント高(0.22%高)の1万1,880ポイント。連休明けの東京市場は、米国市場の上昇と英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンを好感して、大きくギャップアップでのスタート。寄り後も上げ幅を広げ全面高の展開。NTTによるTOBを受けて、4兆円とも言われるドコモの売却代金の還流や、今週から来週にかけて中間配当の3兆円超の支払いも好需要につながると期待された。また、後場寄り後には米国の次期財務長官にイエレン前FRB議長が起用されるとの報道や、トランプ米大統領が大統領選の敗北は認めないものの政権移行業務を容認したことが安心感をもたらし、日経平均の上昇幅は700円超と急騰。大引けの日経平均は638円高の2万6,165円。売買代金は2兆9,478億円。TOPIXは35ポイント高の1,762ポイント。

新興市場も上昇。ジャスダック平均は続伸。不二精機やウエストHD、ハーモニックドライブが買われ注射器関連のタカギセイコーは大幅続伸。DIシステムは株式分割発表で上昇。一方、不二硝子は3日続落。マザーズ指数も反発。BASE、メルカリが反発。直近IPOのアララが買われた。サンバイオが、けがなどで傷ついた脳の機能を改善する医薬品を来年1月までに承認申請する計画と報じられ上昇。対して、ランサーズやギフティは下落。

チャート上では5日移動平均線(2万5814円)を超えて寄付き、大陽線。2万6000円到達後も上昇幅を拡大。好材料を背景にボリンジャーバンドの拡散方向への動き。

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買い気強まる 一時734円高 「ワクチン」&「イエレン」効果
日本証券新聞11月25日(水)紙面1面記事掲載

需給はブル優位が浮き彫りに

日経平均(日足)

3連休明けの24日、東京株式市場は前週末の米国株高を受けて買い気を盛り返し、指数、個別株ともに“お祭り”ムードが広がった。日経平均は後場に一時734円高の2万6,261円まで上昇。

英国製薬大手・アストラゼネカがオックスフォード大学と共同開発している新型コロナウイルス用ワクチン「AZD1222」で平均70%の高い予防効果を臨床試験で確認したと発表したため、既に臨床結果を発表済みのファイザー社とビオンテック社や、モデルナ社の各ワクチンとも合わせ、ポジティブな「ワクチン効果」を材料視する動きが再び広がっている。

また、バイデン・次期大統領がイエレン前FRB(米連邦準備制度理事会)議長を新政権での財務長官に起用する方針と伝えられた点も株式市場では好意的に受け止められている。

日経平均は11月17日に付けたザラバ高値2万6057円を超えて、取引時間中では1991年5月14日の2万6,283円以来の高水準に達した。大引けでは638円高の2万6,165円。今後、微調整を挟みつつ、91年3月18日に付けた終値ベースの高値2万7,146円(ザラバでは2万7,270円)を目指すことになろう。

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今日の市況概況
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11月24日(火)☆[概況/大引け]

日経平均は638円高の26,165円。アストラゼネカのワクチンや米次期政権が財務長官にイエレン前FRB議長を起用やドコモTOB決済代金と中間配当による好需給も支援要因

大引けの日経平均は26,165.59円の638.22円高、TOPIXは1,762.40ポイントの35.01ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,639、値下がり銘柄数は466。出来高は13億9,869万株、売買代金は2兆9,478億円。
英アストラゼネカの新型コロナワクチンは有効性ではファイザーやモデルナに見劣りするが低価格で運搬と保管も容易であり、年産30億本体制のため、途上国も含め希望者に行き渡ると報じられた。
バイデン次期大統領が財務長官にイエレン前FRB議長を指名する見通しに加え、トランプ氏が敗北は認めないものの政権移行業務を容認したことも安心された。

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