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コラム2020年12月21日

【本日のマーケット】12月21日(月)

12月21(月)のマーケット                                                                   

前週末の米国市場で主要3指数は下落。NYダウは反落したが3万ドルの大台は割り込まず、終盤下げ幅を縮小。21日にテスラがS&P500に採用されるため、購入代金捻出により他のS&P500の銘柄が売られたことも影響した。また、マイクロソフトが独自の半導体開発を進めていると報じられたため、インテルは売られた。NYダウは前日比124ドル安(0.41%安)の3万179ドル。ナスダックは5日ぶりに反落するも、取引終了にかけて下げ幅を縮めた。テスラは買われたが、インテルやモデルナ、フェデックスが下落。サイバーセキュリティ企業のクラウドストライクは上昇。ナスダック総合指数は前日比9ポイント安(0.07%安)の1万2,755ポイント。

本日の東京市場は、米国で総額9,000億ドルの追加経済対策案が大筋合意に達したことを受け反発でのスタート。寄り後に2万6,905円まで上昇し、2万7,000円台も視野に入ったが、欧州で感染力7割増の新型コロナウイルスの変異種が見つかったことが嫌気され下落に転じた。一時、229円安の2万6,533円まで下落したが、徐々に下げ幅を縮小。日銀のETF買いも観測され下げ渋り。大引けの日経平均は48円安の2万6,714円。売買代金は2兆153億円。TOPIXは4ポイント安の1,789ポイント。

新興市場は共に軟調。ジャスダック平均は小幅続落。不二精機やニッポン高度紙が売られた。一方で、アサカ理研が株式分割発表で急騰。HAPiNSはRIZAPが傘下3社の経営統合を発表し大幅高。マザーズ指数は反落。BASEやAIinside、ニューラルポケットが下落。対して、ギフティとipsは東証1部への昇格決定で買われた。メドレーも上昇。

本日のIPOは2銘柄。東証1部上場の、ポピンズホールディングス(7358)の初値は2,679円と公開価格(2,850円)を下回った。同社はベビーシッター派遣など働く女性を支援している。マザーズに上場のいつも(7694)はカイ気配を切り上げ売買は成立せず。初値形成は明日以降に持ち越しとなった。同社はEC(電子商取引)の総合支援を展開している。

チャート上では、高寄り後の陰線で上値が重い展開。5日移動平均線(2万6,745円)を割り込み、高値での調整局面を感じさせる形状。

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NEW乾坤一擲(71) もみあい相場と高値波乱
日本証券新聞12月22日(火)紙面1面記事掲載

大フシ挑戦の“ワンステップ” 新春高候補に照準

日経平均(1988年6月~)

もみあい相場にも“気流の乱れ”がある。日経平均を見ると、12月2日に一時、2万6,889円まで上昇したあとの12営業日のうち、9日間にわたって取引時間中に2万6,800円台のザラバ高値を形成。この間、グロース株や景気敏感型・バリュー株の主力株に矛先を向けながら、蓄積してきた騰勢エネルギーが、そろそろ解き放たれてもおかしくないムードが広がって、週明け21日には朝方、一時2万6,905円を付けた。ところが、その後、にわかに高値波乱となり、ヒヤッとした向きも多かったろう。

連載第69回(12月8日付)で、1991年3月18日に記録した2万7,146円高値を「戦後の日本経済と株式相場にかつてないダメージを与え、日経平均の超長期波動が完全に腰折れする『とどめの一発』となった下げ第3波」の始点と書き、その大関門に迫ってきただけに「ここからはひと筋縄ではいかないとみるべきだろう」と指摘した。21日の波乱劇は、そのひとコマ。しかし、こうした局面を経て、日経平均は大フシに挑むステップをまた一つ踏んだ。

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今日の市況概況
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12月21日(月)☆[概況/大引け]

新型コロナウイルス変異種が警戒され、前場は売られたが、過去最大の政府予算案を受けて後場は下げ幅縮小

大引けの日経平均は26,714.42円の48.97円安、TOPIXは1,789.05ポイントの4.19ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は842、値下がり銘柄数は1,238。出来高は10億4,210万株、売買代金は2兆153億円。
感染力が従来より最大7割強いとされる新型コロナウイルス変異種が英国で発生し、イタリアやデンマークでも見つかったことを受け、日経平均は前場に一時26,533円(229円安)となった。
だが、来年度の政府予算案が過去最大となるため、景気の下支え効果が期待され、後場の日経平均は下げ幅を縮めた。

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