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コラム2020年12月28日

【本日のマーケット】12月28日(月)

12月28(月)のマーケット                                                                   

先週末の欧米市場はクリスマス休暇で休場。

本日の東京市場は小反発でのスタート。トランプ大統領が追加経済対策への署名を拒否したため、失業給付が26日で失効し悪影響が不安視された。その後に、トランプ大統領が新型コロナ追加対策法案に署名したことが好感され、日経平均は上昇。後場からは上昇幅を広げる展開となり、一時上値が重くなるも、値がさハイテク株が牽引し高値引けとなった。大引けの日経平均は197円高の2万6,854円。売買代金は1兆9,642億円。TOPIXは9ポイント高の1,788ポイント。

新興市場は前日終値近辺での動き。ジャスダック平均は小幅下落。出前館とウエストHDが下落。メディシノバは業績悪化で上場廃止基準に抵触するため、監理銘柄指定となりストップ安。一方でタウンニュースと細谷化工が上昇。マザーズ指数もわずかに下落。アンジェス、そーせいが売られ、JTOWERはローカル5G実験試験局免許取得で買われた。直近IPO銘柄は高安まちまち。ファンベップとウェルスナビは下落したが、エネチェンジとヤプリは高い。

本日のIPOは1銘柄。マザーズにクリングルファーマ(4884)が上場。公開価格を48%上回る1,480円で初値を形成した後、一時1,780円のストップ高まで買われた。同社は大阪大学発の創薬ベンチャー。資金吸収額6億円台の軽量案件。(※IPO情報は【動画】IPO情報局で配信中)

チャート上では、高値引けの陽線坊主。”掉尾の一振”を感じさせるチャート形状。

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NEW乾坤一擲(72)
日本証券新聞12月29日(金)紙面1面記事掲載

「超・過剰流動性」 新春も株価を刺激

売り方、買い方いずれにせよ、株式相場の醍醐味を存分に満喫した、というのが、残すところあと2日となった2020年相場を振り返ったときに抱く市場関係者の印象だろう。

コロナショックで日経平均が2月25日から崩落し、ザラバ安値1万6,358円まで突っ込んだのが3月19日。そこから相場は一変し、9カ月後の12月21日には取引時間中に2万6,905円へ駆け上がった。3月安値からの上昇率は64.4%。

微調整を挟みつつ、ダイナミックな上げ相場はなお続く、というのが、3月下旬以降、時に白い目を向けられながらも強気の相場観を押し通してきた私の見方だ。対数目盛で描示した1961年以降の「日経平均・60年チャート」(別掲参照)からは、89年末に付けた史上最高値も次第に視野に入りつつある。

日本証券新聞社がちょうど1年前に刊行した令和・改訂版の「酒田五法は風林火山」(初版は1969年)に、初めて盛り込んだ江戸時代の天才相場師・本間宗久の箴言(しんげん)がある。

「米の通い運びと申すは秘傳なり。此(この)見様、黒白(こくびゃく)の違いあり、一毛(いちもう)違ふて千里を知る心、第一なり」。本間宗久翁秘録の一節だ。

通い=もみ合い相場と、運び=もみ合い抜けからの躍動相場、とでは黒と白の違いほどの差がある。一毛という、わずかな変化に、相場激変につながる千里ほどの差を嗅ぎ取る相場心(ごころ)こそ大切。相場の方向が変わると「駿馬のように駆け出していくのが相場」と令和改訂版では書いている。

11月5日に日経平均が2万4,000円台に乗せたあと、11日に2万5,000円、さらに24日には2万6,000円台に突き進んだ爆騰劇は、その好例だ。

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今日の市況概況
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12月28日(月)☆[概況/大引け]

日経平均は197円高で高値引けだが、東証1部全体では下落銘柄数の方が多い。上昇を牽引したのは値がさハイテク株と水素関連と風力発電関連

大引けの日経平均は26,854.03円の197.42円高、TOPIXは1,788.04ポイントの9.63ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は724、値下がり銘柄数は1,377。出来高は10億914万株、売買代金は1兆9,642億円。
トランプ大統領が新型コロナ追加対策法案に署名したことが安心され、日経平均は反発し高値引けとなった。ただし、東証1部全体では下落銘柄数の方が多い。

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