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コラム2021年1月6日

【本日のマーケット】1月6日(水)

1月6(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場で主要3指数は反発となった。12月のISM製造業景気指数が60.7と11月の57.5と市場予想の56.6を上回ったことや、サウジアラビアが2~3月に追加で日量100万バレル減産する方針を示したと報じられ、原油高となりエネルギー関連株が買われた。NYダウは前日比167ドル高(0.55%高)の3万391ドル。ナスダックでは半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーが、シティグループにより投資判断の引き上げを受けて上昇。ナスダック総合指数は前日比120ポイント高(0.95%高)の1万2,818ポイント。

本日の東京市場は4日続落でのスタート。米国ジョージア州上院決選投票の結果が様子見姿勢を誘った。日経平均は2万7,000円台を維持し下げ幅を縮め、TOPIXは底堅くプラス圏での推移。米国債の利回りが上昇したことで下げ幅を拡大する場面も見られたが、値上がり銘柄数の方が多く、ファーストリテイリングや東京エレクトロンなど一部の値嵩株の下落が影響した。大引けの日経平均は102円安の2万7,055円。売買代金は2兆2,996億円。TOPIXは4ポイント高の1,796ポイント。

新興市場はともに小幅高。ジャスダック平均は5日続伸。出前館や不二精機が買われ、テラはストップ高。一方、ウエストHDとワークマンは下落。マザーズ指数は反発。直近IPO銘柄のウェルスナビやKaizenPF、バルミューダなどが買われた。ブランディングはストップ高。オークファンは岩井コスモ証券の新規「A」を受け上昇。対して、BASEとホープは続落。

チャート上では、昨日の「寄せ線」の下方での十字足。気迷い商状ともみられるが、一目均衡表の転換線(2万7008円)で下げ止まった形。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞1月7日(木)紙面1面記事掲載

年末・年始相場 成長銘柄に見る逆行高 未来志向の企業に存在感

年が改まりました。今年もよろしくお願いいたします。

大発会の株式市場はマイナスのスタートとなりました。翌2日目の取引もマイナスです。幸先の良いスタートとは言えませんが、しかし近年の株式市場では新年最初の動きが年間の株価の動向を決めることにはつながっておりません。

むしろ気にするべきは年末年始のアジア各国市場の動きです。台湾・韓国・香港までがしっかりしていた割に、東京市場だけさえない展開となりました。その原因はひとえに、昨年暮れのイレギュラーな上昇にあるのだろうとひそかににらんでおります。

大発会の小さな下落は、その時の上昇の反動が年をまたいで出ているのではないかと思います。年末年始に3日続落したことで、TOPIXとJPX日経400は12月29日の特異な上昇による上げ分をいち早く埋めています。これによってイレギュラーな部分が解消して、すっきりと新年のスタートを切ることができます。2021年の株式市場の幕開けは1月4日(月)ではなく、1月6日(水)ではないかと考えています。

レーザーテックの強さ

ここで注目すべきは、年末年始に逆行高を遂げた銘柄の一群です。マーケット全体ではイレギュラーさを帳消しにするために年末年始は3日続落となりましたが、この間に年越しの4日間にわたり一貫して株価が上昇した銘柄群が存在します。そのような「年末年始の4連騰」銘柄の代表格は半導体のレーザーテック(6920)です。

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今日の市況概況
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1月6日(水)☆[概況/大引け]

日経平均は4日続落だが27,000円割れは回避。東証1部全体では上昇銘柄数が多く、TOPIXは小反発。米長期金利上昇でメガバンクと保険が高い。石油関連と海運も上昇

大引けの日経平均は27,055.94円の102.69円安、TOPIXは1,796.18ポイントの4.96ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,428、値下がり銘柄数は686。出来高は11億7,958万株、売買代金は2兆2,996億円。
米ジョージア州上院決選投票の開票速報では民主党は1議席を得る見通しで、2議席にならない公算だが、バイデン次期大統領は共和党に太いパイプを持っているため共和党から賛成票を持ってくる可能性があり、政府と議会の「ねじれ」期待の楽観は不適当といった解説が聞かれた。
大規模財政出動による米国長期金利上昇が警戒され、日経平均は4日続落となったが、27,000円の大台割れは回避した。

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