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コラム2021年5月26日

【本日のマーケット】5月26日(水)

5月26(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは4日ぶりに反落。コンファレンス・ボードが発表した5月の消費者信頼感指数は117.2と市場予想の119.4を下回った。4月は117.5(速報値121.7)に下方修正された。長期金利が0.04%低下し1.56%となったため、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースが売られた。NYダウは81ドル(0.24%)安の34,312ドル。ナスダックはもみあい。モデルナは開発した新型コロナワクチンが12歳から17歳に対し、100%の有効性が確認できたと発表したことで買われた。暗号資産関連のコインベースが上昇。マイクロンテクノロジーやアムジェンは安い。ナスダック総合指数は前日比4ポイント(0.03%)安の13,657。S&P500指数は前日比8ポイント(0.21%)安の4,188。

本日の東京市場は、NY市場の下落を受けて反落スタート。寄付きが安値となり、切り返し上昇に転じた。先物にまとまった買いが入ったことで、156円高の2万8,710円まで上昇。その後は上値が抑えられるも堅調に推移し、5日続伸となった。昨日に続き、値上がり銘柄数よりも値下がり銘柄数が多い状況。大引けの日経平均は88円高の2万8,642円。売買代金は2兆4,138億円。TOPIXは1ポイント高の1,920ポイント。

新興市場はまちまちの展開。JASDAQは7日ぶりに小反落。シンバイオ製薬とカイノスは買われ、幼児活動研究会が急伸。ランシステムは店舗無人化システムで3日連続ストップ高。一方で、不二硝子は反落。歯愛メディカルは流動株比率確保のための大株主保有比率引き下げ策で下落。マザーズ指数は続伸。ベビーカレンダーが急騰し、ウェルスナビが続伸。旅行関連のHANATOURやベルトラの上昇も目立った。対して、キャリアは信用取引の規制強化で売られた。

チャート上では、寄りが安値の陽線となり、25日移動平均線(2万8,716円)にあと6円と迫る場面も。5日移動平均線を下値に25日移動平均線ブレイクのチャレンジが続きそうです。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞5月27日(木)紙面1面記事掲載

先の急落は「業績相場移行」のシグナル

鈴木一之です。株式市場では「噂で買って事実で売る」とされますが、それと反対のことが起こりつつあります。「噂で売って事実で買う」ような状況です。

大型連休が明けた最初の週。5月11日(火)~13日(木)の3日間で日経平均は2,000円以上の下落に直面しました。米国の消費者物価指数が4%以上も上昇したことが判明したことによる、いわゆる「CPI(消費者物価指数)ショック」です。物価の上昇ペースが予想以上に速く、それが異次元の金融緩和を終わらせる時期を早めるのではないか、併せてテーパリング、中央銀行による資産買い入れが縮小されるとの噂が市場を駆け巡りました。

それが先週のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の公表によって、4月27~28日に開催されたFOMCにおいて実際に議論の端に上っていたことが明らかになりました。この時のFOMCでは従来通りの緩和策を維持する決定が全会一致で決定されましたが、会合ではテーパリングの議論を始める時期に言及した参加者がいたことも明らかになりました。

会合後の記者会見でパウエル議長は「まだその時期ではない」と否定的な見方を強調しました。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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5月26日(水)☆[概況/大引け]

日経平均は5日続伸。旅行関連が軒並み高で航空機関連のIHIと川崎重工も上昇。一方、鉄鋼株は下落

大引けの日経平均は88円高の2万8,642円、TOPIXは1ポイント高の1,920ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は768、値下がり銘柄数は1,308。出来高は10億9,663万株、売買代金は2兆4,138億円。
NYダウ反落の影響で日経平均は安寄りしたが、すぐに持ち直し5日続伸となった。

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