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コラム2021年6月23日

【本日のマーケット】6月23日(水)

6月23(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場で主要3指数は続伸。NYダウは続伸。パウエルFRB議長が下院の委員会で、物価上昇は予想以上に大きいが、経済再開に伴う一過性の要因がいずれ薄まり、沈静化に向かうとの見通しを述べたため、早期利上げ観測が後退。ホームセンターのホームデポやロウズが買われた。NYダウは68ドル(0.20%)高の33,945ドル。ナスダックは続伸となり、最高値を更新。エヌビディアはバンク・オブ・アメリカが目標株価を引き上げたことで買われた。ナスダック総合指数は前日比111ポイント(0.79%)高の14,253ポイント。S&P500指数は前日比21ポイント(0.51%)高の4,246。

本日の東京市場は、米国株の続伸を受けてスタート。前日の大幅反発の後だけに上値は重くなった。123円高の2万9,007円となる場面も見られたが、その後はTOPIXもマイナス圏に沈み軟調展開。急落前の水準に戻ったことで、ここから上を買うには材料不足となり、前日終値近辺でのもみ合い商状。大引けの日経平均は9円安の2万8,874円。売買代金は2兆2,856億円。TOPIXは10ポイント安の1,949ポイント。

新興市場は続伸。JASDAQではシキノハイテックが8日続伸でストップ高。ネクストジェンはZoom Phoneとの接続認定で急騰。太洋工業はストップ高。一方で、シンバイオ製薬は大幅安。マザーズ指数も続伸。インパクトHDがワクチン接種会場への人材派遣の受注拡大による好業績見通しを発表しストップ高。データホライゾンは1対3の株式分割発表でストップ高。対して、ケアネットは下落。

本日は3銘柄が新規上場。東証2部に上場したドリームベッド(7791)は公開価格1,460円を7%下回る1,350円で初値形成。ベッド、マットレスなど寝装品などの製造、販売を行っている。マザーズに上場したアイドマ・ホールディングス(7373)は公開価格1,930円に対して、77%高い3,430円で初値を形成した。中小企業向けの営業支援を主としたワーク・イノベーション事業を行っている。また、マザーズに上場したアイ・パートナーズフィナンシャル(7345)は公開価格3,120円に対して、7,180円カイ気配で値が付かず、初値は持ち越し。独立系フィナンシャルアドバイザーによる金融サービスを提供している。

チャート上では、上ヒゲを伴い実体線の極端に短いローソク足となり上値の重さを感じる。5日・25日の各移動平均線上での位置はキープ。

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鈴木一之 マーケットレポート 金利上昇を前提とする世界へ
日本証券新聞6月24日(木)紙面1面記事掲載

押し目形成経て業績相場本格化

鈴木一之です。株式市場が荒れています。5月半ばに3日間で2,000円強も下落して以来、ぴたりと値動きを止めていた日経平均はがちがちに膠着(こうちゃく)感を強め、それが今週に入って1日で激しい上下動を繰り返すようになりました。

上か下か、どちらかにトレンドが生じているヒマすらありません。とにかく1日だけ激しく下方向に動いたその翌日に、今度は上方向に強烈な戻り歩調を示しています。かつてアジア通貨危機やITバブルの崩壊、リーマン・ショックの強烈な下落を見てきた身としては、それが1日か2日で起きているような錯覚すら覚えます。それほどまでに激しい値動きとなっています。

これほどまでに市場が動揺を示す原因は、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策以外には考えられません。それも予想外の動きです。先週の水曜日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、ゼロ金利の解除の見通しがそれまでの2024年から、23年に1年前倒しされました。明言はありませんが、そのような政策の転換がドットチャートの形状にわずかに示されました。

FOMCから数日おいた先週末の金曜日に、セントルイス連銀のブラード総裁が発言し、それが再び市場を大きく揺さぶりました。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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6月23日(水)☆[概況/大引け]

もみ合い。エーザイと商船三井は利食い売りに押され、鉄鋼や証券、不動産が安い。半導体関連は上昇し、ニトリやレノバ、日本ケミコンが高い

大引けの日経平均は9円安の2万8,874円、TOPIXは10ポイント安の1,949ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は812、値下がり銘柄数は1,272。出来高は9億4,436万株、売買代金は2兆2,856億円。
日経平均は急落前の水準に戻したため、もみ合いとなった。

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