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コラム2021年8月31日

【本日のマーケット】8月31日(火)

8月31(火)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは反落。7月の中古住宅販売仮契約指数が前月比1.8%低下し2カ月連続の低下となった。市場予想は0.4%上昇だった。金利低下を受け、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースが売られた。NYダウは55ドル(0.16%)安の35,399ドル。NASDAQは続伸で連日の最高値更新。アップルやアマゾン、フェイスブックが高い。アファームHDはアマゾンに後払いサービスの提供で提携すると発表し急騰。NASDAQ総合指数は前日比136ポイント(0.90%)高の15,265ポイント。S&P500指数は前日比19ポイント(0.43%)高の4,528。

本日の東京市場は、昨年9月以来続く月末最終日安のアノマリーが警戒され小反落でのスタート。寄付き後に187円安の2万7,602円まで下落したが売り一巡後は切り返し、後場からはプラス圏に浮上。上げ幅を拡げ2万8,000円台を回復した。“魔の月末”のアノマリーが意識されたが、日経平均が「12カ月ぶりの上昇」、TOPIXは2019年10月以来「22カ月ぶりの日足陽線」となり大幅続伸。大引けの日経平均は300円高の2万8,089円。売買代金は3兆137億円。TOPIXは10ポイント高の1,960ポイント。

新興市場は共に続伸。JASDAQ平均は続伸。フェローテックやウエストHD、テクノホライゾンが買われた。歯科治療器具のナカニシは工場増設で年初来高値。一方、星医療酸器は下落。マザーズ指数は大幅続伸。JTOWERは東京都交通局から大江戸線都庁前駅構内の5G試行整備で協力事業者に選定されたことで買われた。弁護士ドットコムはクラウドサインが電子契約市場でシェア1位となり上昇。対して、HENNGEとEnjinは反落。

チャート上では大陽線となり、一気に2万8,000円を回復。終値での2万8,000円台は8月12日以来のこと。

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注目記事 Pick up
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高値相次ぐ低PER銘柄を業績選別
日本証券新聞9月1日(水)紙面1面TOP記事掲載

「海運」「鉄鋼」のその先は!?

8月31日の日経平均は寄り後、一時187.08円安まで売られた。前夜の米国市場はニューヨークダウ小反落の一方で、2週ぶりのアップル最高値更新などを原動力にNASDAQが連日の最高値。それでも市場筋の間では、11カ月連続下落中の“魔の月末”が意識されていたようだ。もっとも、朝方の売り一巡後は急速に下げ渋り、後場に入って上昇に転じている。戻りを先導する格好となったのが業種別指数(33業種)上昇率1、2位の海運株と鉄鋼株だ。

海運株の上げっぷりは今さら繰り返すまでもないが、日本郵船(9101)商船三井(9104)ともに31日でちょうど、7月末からの上昇率5割に到達。昨年末からならそれぞれ3.6倍高、2.7倍高――となる。

加えて足元で騰勢を増してきたのが鉄鋼株だ。とりわけJFEHD(5411)は30日に、5月10日高値と8月16日戻り高値を一気に払って2年3カ月ぶりの高値圏に浮上。31日は上値追いに拍車が掛かってきた。7月末比で35.7%高だ。

“我が世の春”の様相を呈する海運株と鉄鋼株に相通じるものは何か。

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今日の市況概況
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8月31日(火)☆[概況/大引け]

月末最終日の下落は途切れた。レーザーテックと海運、鉄鋼は前場から好調。空運と電鉄、オンラインゲーム関連は安い

大引けの日経平均は300円高の2万8,089円、TOPIXは10ポイント高の1,960ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,047、値下がり銘柄数は1,017。出来高は12億3,524万株、売買代金は3兆137億円。
昨年9月から今年7月まで月末最終日の日経平均は11カ月連続で下落したため、8月末日の本日も様子見姿勢で始まったが、前場の下げが軽微だったため、後場は買いが入った。

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