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コラム2021年9月21日

【本日のマーケット】9月21日(火)

9月21(火)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは 3日続落。一時971ドル安となる場面も見られた。中国の不動産開発大手、中国恒大集団が社債利払い日の接近でデフォルト(債務不履行)のリスクから急落し、香港市場が大幅下落となったため、欧米株式市場も売られた。バンク・オブ・アメリカやシティグループなどの金融株が売られ、キャタピラーやフォードも安い。NYダウは614ドル(1.78%)安の33,970ドル。ナスダックは続落。テスラやアップル、アマゾン、エヌビディアが売られた。NASDAQ総合指数は前日比330ポイント(2.19%)安の14,713ポイント。S&P500指数は前日比75ポイント(1.70%)安の4,357。

3連休明けの東京市場は、海外市場の株安を受けて全面安でのスタート。日本が祝日中の香港株が急落となり、昨晩は世界同時株安となったため幅広い銘柄が下落。中国恒大集団(エバーグランデ)のデフォルトリスクにより、不安心理が高まった。寄付き直後に667円安の2万9,832円まで売られた後、一時3万円の大台を回復したが、再び弱含みとなった。中国関連銘柄が急落となったが、緊急事態宣言解除を視野に行動制限緩和期待から空運・鉄道・旅行関連が物色された。大引けの日経平均は660円安の2万9,839円。売買代金は3兆3,780億円。TOPIXは35ポイント安の2,064ポイント。

新興市場も共に反落。JASDAQ平均は0.49%の下落。フェローテックやイメージワンが下落。一方でEAJは厚労省からの受託契約金額が増額されたことでストップ高となり、ミアヘルサは保育事業のライフサポートの子会社化で2日連続ストップ高。マザーズ指数は2.27%の下落と東証1部以上の下落率となった。メルカリやBASE、Enjinが売られた。対して、PアンチエイジとBirdmanは買われ、インティメートMはCookieレスの広告配信企業と協力体制構築で2日連続ストップ高。

チャート上では、大きくギャップダウンとなり陰の丸坊主。8月24日以来、パラボリックも陰転となった。直近の急騰局面からのスピード調整の範囲内と考えられるが、早晩に5日移動平均線(3万186円)の回復が望まれる。

なお、ナイトセッションの日経平均先物は18時現在、3万円を挟んだ推移となっている。

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“中国恒大ショック”660円安 モルガンからは「米国株2割安」の声も
日本証券新聞9月22日(水)紙面1面TOP記事掲載

恒例の9月安の一環!?

伏兵はやはり「海外」。東京市場3連休中のニューヨークダウは17日の166.44ドル安に続いて、20日も一時971.85ドル安まであって614.44ドル安(2日間で2.24%安)。売り材料視されたのは不動産大手・中国恒大集団(エバーグランデ)のデフォルト危機だ。

とはいっても、同社の経営不振は今に始まったことではない。香港市場上場の同社株が昨年7月戻り高値から10分の1以下に暴落したことからも明らかだ。特にここ2カ月はつるべ落としの下げに見舞われていた。

香港ハンセン指数の動きも興味深い。7月20日ごろには日経平均とほとんど同水準にあったが、足元は2万4,000絡みと25%の差が開いた。

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今日の市況概況
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9月21日(火)☆[概況/大引け]

中国恒大集団の破綻リスクが警戒され、中国関連中心に下落。M&A仲介は河野氏が手数料を問題視していたため安い。一方、空運や旅行関連、居酒屋は上昇

大引けの日経平均は660円安の2万9,839円、TOPIXは35ポイント安の2,064ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は218、値下がり銘柄数は1,942。出来高は13億1,988万株、売買代金は3兆3,780億円。
中国恒大集団の破綻リスクが警戒され、日本製鉄などの鉄鋼株やコマツや日立建機、安川電機などの中国関連の下げが目立ち、日本郵船を始めとした海運株も利益確保の売りに押された。

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