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コラム2021年12月1日

【本日のマーケット】12月1日(水)

12月1(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場は反落。モデルナのCEOが既存の新型コロナウイルスワクチンはオミクロン変異株に対して効果が弱いと述べたことや、パウエルFRB議長が上院銀行委員会で、高インフレが来年半ばまで続くという見通しを踏まえ、次回のFOMC(12月14日~15日)で、量的緩和の縮小(テーパリング)ペース加速を巡り討議する公算が大きいと証言したことが警戒された。NYダウは652ドル(1.86%)安の34,483ドル。ナスダックではエヌビディアやAMD、モデルナ、メタ・プラットフォームが売られ、アップルとノババックスは上昇。NASDAQ総合指数は前日比245ポイント(1.55%)安の15,537ポイント。S&P500指数は前日比88ポイント(1.90%)安の4,567。

本日の東京市場は、売られ過ぎからの反動で反発でのスタート。日経平均は9時6分に247円高(2万8,069円)を付けた後に、9時19分には227円安(2万7,594円)まで急落するなどボラティリティの高い展開が継続。その後は前日終値を挟んだ値動きとなっていたが、徐々に下値を切り上げて11時過ぎには284円高の2万8,106円まで上昇。後場は2万8,000円を挟んでの推移となった。4日ぶりの反発となり、大引けの日経平均は113円高の2万7,953円。売買代金は3兆2,144億円。TOPIXは8ポイント高の1,936ポイント。

新興市場は共に6日続落。JASDAQは小幅安。出前館は有価証券報告書提出期限延長で下落。対して、1対5の株式分割のアミタは3日連続ストップ高。ネクスは構造改革を好感。マザーズでは、AI関連のFRONTEOが利食い売りで3日連続ストップ安。アイドマがストップ安。直近新規公開株のサイエンスアーツとGRCSが安い。一方で、ビーブレイクは電子帳簿保存法対応に加え、グローバルウェイの会長による株保有判明でストップ高。

チャート上では、長い下ヒゲを伴った陽線。底入れを期待させる形状となった。ボリンジャーバンドの-3σ(2万7,588円)で踏み止まった格好。騰落レシオは若干上昇したが、75%と依然として底値ゾーン。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞12月2日(木)紙面1面記事掲載

さらに強まる 経済のデジタルシフト オミクロン出現も流れ変わらず

鈴木一之です。いよいよ今年最後の月、12月相場に入りますが、ここに至っても世界は新型コロナウイルスに翻弄され続けています。収束するどころか、先週後半に急浮上した変異種、オミクロンによって再び大きな波乱に巻き込まれました。現時点ではオミクロンの正体は情報が少なく専門家でもよく分かっていません。感染力はどれくらい強いのか、既存のワクチンは効くのか、全貌をつかむにもあと2週間以上を要するということです。それ故にリスクを嫌うマーケットは安全策を優先し、株式市場をはじめ世界中のリスク資産が一斉に急落しました。史上最高値に接近、もしくは更新していた市場ほど利益確保の動きが激しくなりました。

米国で感謝祭の翌金曜日が「ブラックフライデー」と呼ばれるのは、クリスマス商戦がスタートし、すべての小売店が黒字になることから名付けられた用語です。しかし今年は世界中で株価が急落する「まっ暗な金曜日」となってしまいました。

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今日の市況概況
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12月1日(水)☆[概況/大引け]

4日ぶりに反発。南アで入院患者は急増だが、重症化が比較的少ないことが不安心理を和らげた

大引けの日経平均は113円高の2万7,935円、TOPIXは8ポイント高の1,936ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,368、値下がり銘柄数は751。出来高は14億4,119万株、売買代金は3兆2,144億円。
日経平均は4日ぶりに反発。
南アフリカ国立感染症研究所が、「オミクロン株」により入院患者は急増しているが、重症化した患者は比較的少ないと明らかにしたため、不安心理がやや緩和した。

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