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コラム2021年12月6日

【本日のマーケット】12月6日(月)

12月6(月)のマーケット                                                                   

前週末の米国株式市場でNYダウは反落。注目された11月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比21万人増加で、市場予想の55万人増を大幅に下回った。また、カリフォルニア、コロラド、ミネソタ、ニューヨーク、ハワイの5州でオミクロン株の感染者が確認され、旅行歴がない人もいたため、市中感染拡大への危機感も投資家心理を悪化させた。ハイテク株が売られ、米国長期金利低下を受けて利ザヤ悪化懸念で金融株も下落。NYダウは59ドル(0.17%)安の34,580ドル。ナスダックは2%近い下落。連邦取引委員会(FTC)がエヌビディアによる英半導体設計企業アームの買収を阻止するため提訴したと発表を受け、エヌビディアが売られた。NASDAQ総合指数は前日比295ポイント(1.92%)安の15,085ポイント。S&P500指数は前日比38ポイント(0.84%)安の4,538。

週明けの東京市場は、寄付きは2万8,069円と40円高でのスタート。しかし、寄付き後直ぐに下落に転じ、335円安の2万7,693円まで急反落となった。ソフトバンクグループが7日続落となり、指数の下落に寄与。日経平均は後場から徐々に下げ幅を縮めて底堅く推移。今週末のメジャーSQ(12月10日)や、12月14~15日に開催予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えており、様子見姿勢も感じられる。大引けの日経平均は102円安の2万7,927円。売買代金は2兆5,071億円。TOPIXは10ポイント安の1,947ポイント。

新興市場も共に反落。JASDAQではフェローテックや田中化研、シンバイオ製薬、出前館が売られた。対して、ウチダエスコはTOBが発表されたことで買いが殺到。菊水電子とホロンが高い。マザーズ総合指数は3.8%と大幅反落となり、8月に付けた年初来安値を更新。メルカリやエネチェンジ、ココナラの下げが目立ち、チームスピリットとBASEが安値更新。一方、FRONTEOは反発し、リボミックはストップ高。

チャート上では、長い下ヒゲを伴い2日連続で5日移動平均線上に位置。ボリンジャーバンドの-2σ(2万7,704円)で下げ止まった格好。

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チャート縦横【第3回】 「にわか鬼平」とパウエル議長
日本証券新聞12月7日(火)紙面1面記事掲載

絶対割安の日本株 長期持続を

パウエルは鬼平に変わったのだろうか。

11月28日に他界した人間国宝の歌舞伎俳優、中村吉右衛門さんが演じたのが鬼平。ご存じ人気ドラマ「鬼平犯科帳」(原作・池波正太郎)で、江戸時代、火付強盗から鬼のように恐れられた火盗改め役、長谷川平蔵を見事に演じきった。

むろん、その名優と、パウエル・FRB(米連邦準備制度理事会)議長とをストレートに結びつけるつもりはない。ここでいう鬼平とは、かつて評論家の佐高信氏が「平成の鬼平」と名付けた三重野康(1924 ~2012)・日銀第26代総裁だ。

総裁に就任して8日目の89年12月25日、「インフレの予防的措置」を名分に公定歩合を大幅に引き上げ、翌90年にも2回、引き上げた。太い眉をつりあげるようにしてバブル亡者を懲らしめる平成の鬼平は当初、やんやの喝采を浴びた。

しかし、あまりにも強引な金融引き締めで株価は大暴落。総裁に着任した89年12月18日の日経平均が3万8,586円。そして退任した94年12月16日の終値は1万9613円。ちょうど半分に落ち込んだ。こう書いているうちにも、惨状の記憶がよみがえる。

後年、三重野氏が自著に記したのが、論語にある「利を見て、義を思う」の一節。ご本人にしてみれば、正義感いっぱいの立ち回りだったろうが、実際には「利を見て、不義を思う」、いや「利を見て、義で潰(つぶ)す」大失策であった。

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今日の市況概況
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12月6日(月)☆[概況/大引け]

後場は下げ渋り。情報通信、医薬品、サービスが売られ、川崎汽船や鉄鋼は高い。内田洋行が急騰

大引けの日経平均は102円安の2万7,927円、TOPIXは10ポイント安の1,947ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は835、値下がり銘柄数は1,245。出来高は10億8,694万株、売買代金は2兆5,071億円。
今週末のメジャーSQに向けて乱高下との不安から反落したが、後場は下げ渋りを見せた。

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