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コラム2022年1月12日

【本日のマーケット】1月12日(水)

1月12(水)のマーケット                                                                   

1月11日の米国株式市場でNYダウは反発。パウエルFRB議長は上院銀行委員会の議長再任指名公聴会で、「年内に利上げを実施し、資産買い入れを終了する見通し。今年後半にはバランスシートの縮小に着手する可能性」と述べた。「政策正常化の時期については決定していない」、「バランスシートに関する決定は2~4回のFOMCをかけて行う」と発言した。利上げ後、すぐに量的緩和の縮小開始という見方に比べて穏当という解釈から、長期金利は低下し、株式市場には買いが入った。NYダウは183ドル(0.51%)高の36,252ドル。ナスダックは続伸。アップルやエヌビディア、AMD、アマゾンが高い。NASDAQ総合指数は前日比210ポイント(1.41%)高の15,153ポイント。S&P500指数は前日比42ポイント(0.92%)高の4,713。

本日の東京市場は、米国市場の上昇を受け大幅反発でのスタート。パウエルFRB議長の公聴会での発言で、急激な金融引き締めに対する懸念が後退し、安心感が広がった。寄付きから徐々に上げ幅を拡大し、25日移動平均線(2万8,647円)を回復。大引けの日経平均は543円高の2万8,765円と大幅反発。売買代金は3兆151億円。TOPIXは32ポイント高の2,019ポイント。

新興市場も上昇。JASDAQは5日ぶりに反発。シーズメンと3Dマトリックス、田中化研が買われ、自動車電装化で恩恵享受の京写も高い。一方で、フェローテックと日本マクドナルド、出前館はプライム市場への上場が発表されなかったことが失望され売られた。太洋物産は8日ぶりに反落。マザーズ指数は2.6%超の上昇。FRONTEOと日本電解、メドレーが買われ、直近新規公開株のGEIが大幅高。対して、JMCとサイエンスアーツは続落。

チャート上ではギャップアップで実体線の長い陽線となった。一気に25日移動平均線を上抜き、200日移動平均線(2万8,798円)目前まで迫った。

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東証再編 新市場発表の余波を探る
日本証券新聞1月13日(木)紙面1面TOP記事掲載

「プライム」承認候補続々、あえて「スタンダード」選択も

4月4日の東証市場再編まであと3カ月足らず。11日引け後には、東証上場全銘柄について移行先の新市場区分が公表された。東証1部2,185銘柄中1,841銘柄(84.2%)がプライム市場へ、残り344銘柄はスタンダード市場へ――といった主要な内容は、テレビニュースなども含めて散々報じられた通りだが、それでは、市場の事前想定に対して何かサプライズはあったのだろうか。

まずは東証1部以外からのプライム移行発表がなかったこと。有力視されたフェローテック(6890・JQ)が一時8.1%安となるなど候補銘柄には失望売りが広がった。弁護士ドットコムとの業務提携が報じられた出前館(2484・JQ)も一時7.9%安だ。

ただしこれは、上場審査が必要ながら、まだ審査が完了していない場合に、移行市場(東証2部なら「スタンダード」)に上場するものとして公表が行われたため。「4月4日にいきなりプライムになるのではなく、東証の承認後まず1部昇格して、そこからプライムに移行するプロセス」(SMBC日興証券・伊藤桂一チーフクオンツアナリスト)となるようだ。

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今日の市況概況
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1月12日(水)☆[概況/大引け]

日経平均543円高。FRB議長の発言で米国の急激な引き締め懸念が後退。海運人気が根強く、機械と不動産も物色された

大引けの日経平均は543円高の2万8,765円、TOPIXは32ポイント高の2,019ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,924、値下がり銘柄数は219。出来高は11億9,795万株、売買代金は3兆151億円。
米国でアトランタ連銀やクリーブランド連銀の総裁は、3月に利上げを実施し、資産圧縮も迅速に進める必要があるという見解を示していたが、パウエルFRB議長は再任指名公聴会で「バランスシートに関する決定は2~4回のFOMCをかけて行う」と証言したため、急激な金融引き締めに対する懸念が後退し、米国株が上昇したため、東証も広範囲に反発した。

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