TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】1月19日(水)
コラム2022年1月19日

【本日のマーケット】1月19日(水)

1月19(水)のマーケット                                                                   

1月18日の米国株式市場でNYダウは3日続落。NY連銀の1月の製造業業況指数はマイナス0.7と、12月の31.9から低下し、2020年6月以来のマイナスとなった。市場予想は25.0。高インフレや商品や原材料の不足、新型コロナウイルスのオミクロン変異株流行に伴う感染者急増が影響した模様。市場ではFRBがインフレ対応が遅れたために3月に0.25%ではなく0.5%の利上げが実施されるかもしれないという予想も出て、長期金利上昇からハイテク株が売られた。NYダウは543ドル(1.51%)安の35,368ドル。ナスダックは反落。マイクロソフトやエヌビディア、AMD、メタプラットフォームズが安い。一方、ゲーム大手のアクティビジョン・ブリザードは、マイクロソフトが687億ドル(約7兆8,700億円)で買収すると発表したため、急騰。NASDAQ総合指数は前日比386ポイント(2.60%)安の14,506ポイント。S&P500指数は前日比85ポイント(1.84%)安の4,577。

本日の東京市場は、米国市場の大幅下落を受けてギャップダウンでのスタート。原油高が進んでいることで、米国で3月に0.5%の利上げを主張する声が強まりつつあり、米長期金利が上昇。米国ハイテク株安が影響し、値がさハイテク株が売られた。また、海運株や鉄鋼株、銀行株など、バリュー株として買い進まれていた銘柄群も総崩れとなった。前引け時点では500円安となっていたが、TOPIXの下落率が2%に達していなかったことで日銀のETF買いも見込めず、後場からは下げ幅を拡大。先物に断続的に売りが出て、一時は942円安と、昨年8月20日以来の安値水準まで売られる場面も見られた。東証一部では96.6%にあたる2,111銘柄が下落となる全面安商状。大引けの日経平均は790円安の2万7,467円と大幅続落。売買代金は3兆5,277億円。TOPIXは58ポイント安の1,919ポイント。

新興市場も大幅下落。JASDAQは5日続落。フェローテックや田中化研、シーズメンが下落。他方、増益予想に変更し、初配当も発表したアピリッツはストップ高となった。1対5の株式分割発表で12月前半に高騰したアミタはその後の調整が深かったが切り返しストップ高。マザーズ指数は3.54%の大幅下落。キャンバスは大幅反落となり、プレイドやGEIも売られた。対して、サイエンスアーツは続伸となり、バーチャレクスは業績上方修正でストップ高。

チャート上では大きくギャップダウンとなり、大陰線を引き、昨年8月20日以来の安値水準まで下落。ボリンジャーバンドのー3σ(2万7,367円)にタッチしたことで、目先は自律反発も。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ゲーム業界 新春から“激震” 米最大手7兆円買収で波紋
日本証券新聞1月20日(木)紙面1面TOP記事掲載

スクエニ、カプコン逆行高、ソニー急落12%安

日米のゲーム業界、新春から激震――。

米マイクロソフト(MS、ティッカー:MSFT)は18日、NASDAQ上場の米ゲーム最大手アクティビジョン・ブリザード(ティッカー:ATVI)を687億ドル(約7兆8,700億円)で買収すると発表した。

MSは家庭用ゲーム機「Xbox」を展開しており、ゲーム事業の強化が狙い。ゲーム事業は巣ごもり需要が続いているうえ、急成長しているメタバースとの親和性が高い。今回の買収で世界的に新たなM&Aへの期待も起きており、スクウェア・エニックスHD(9684)カプコン(9697)任天堂(7974)など大手ゲーム会社が逆行高。一方、ソニーG(6758)は一時12.7%安となった。

・・・続きは紙面・Digital版で!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1月19日(水)☆[概況/大引け]

日経平均は790円安。原油高でインフレ高進による米国の早期利上げを警戒。マイクロソフトによるゲーム大手買収でソニーは急落

大引けの日経平均は790円安の2万7,467円、TOPIXは58ポイント安の1,919ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は58、値下がり銘柄数は2,111。出来高は15億1,374万株、売買代金は3兆5,277億円。
アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで17日、石油施設の周辺などで爆発と火災が相次いで発生したため、18日にNY原油先物が1バレル=85ドル台半ばとなった。
インフレ高進懸念からFRBによる早期利上げ観測が強まり、米国株は大幅安。
これを受けて、19日の東証も広範囲に売られたが、OPEC内に100ドル突破を予想する見方も出ていると報じられため、後場の日経平均はさらにつるべ落としとなり、一時942円の2万7,314円となった。

詳しくはコチラ

関連記事