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コラム2022年1月20日

【本日のマーケット】1月20日(木)

1月20(木)のマーケット                                                                   

1月19日の米国株式市場でNYダウは4日続落。トルコで石油パイプラインの付近で爆発が起きたことを受けて、トルコの国営石油輸送会社は、トルコとイラクを結ぶパイプラインの原油輸送を停止したため、NY原油先物は一時1バレル=87ドル台となった。ガソリン価格高騰が警戒され、フォードやGMが売られ、インフレ対応で金融引き締めが早まると景気減速を招くという不安からボーイングやキャタピラーも下落。NYダウは339ドル(0.96%)安の35,028ドル。ナスダックは続落。テスラやアップル、エヌビディアが売られたが、マイクロソフトは小反発となった。NASDAQ総合指数は前日比166ポイント(1.15%)安の14,340ポイント。S&P500指数は前日比44ポイント(0.97%)安の4,532。

本日の東京市場は小反落での寄付き。前日に790円安の急落となった反動もあり、直ぐにプラス圏へと持ち直し、9時半には259円高の2万7,726円まで上昇。しかし、その直後からは一転して先物主導で下落となり、10時半前には249円安の2万7,217円まで下落。中国人民銀行が最優遇貸出金利を2カ月連続で下げたため、それだけ中国の景気は悪化していると警戒された。徐々に下げ幅を縮め、後場からは上げ幅を拡大。時間外取引でナスダック100指数先物が小幅高となっていたことで、今晩の米国株続落に対する不安感が後退。14時半前には、この日の高値2万7,882円(415円高)まで買われた。1日を通じての上下幅が約665円と、ボラティリティの高い展開となった。大引けの日経平均は305円高の2万7,772円。売買代金は3兆1,657億円。TOPIXは18ポイント高の1,938ポイント。

新興市場も反発。JASDAQは6日ぶりに反発。シーズメンやMITが買われた。アミタは2日連続ストップ高。一方で、3Dマトリックスと出前館は安い。マザーズ指数は2%超の上昇。FRONTEO、サイエンスアーツが上昇。「デジタルギフト」運営のリアルワールドはストップ高。提携先のライブ配信サービスで貯めたポイントを「デジタルギフト」経由で「Paypay」で受けることが可能となったことを好感。対して、ウェルスナビとUUUMは下落。

チャート上では下ヒゲの長い大陽線。ボリンジャーバンドのー3σ(2万7,244円)を下値として切り返し、大引けでは-2σ(2万7,677円)をクリア。底入れとなるか注目される。

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大学ファンド いよいよ始動へ
日本証券新聞1月21日(金)紙面1面TOP記事掲載

5兆円強の予算成立済み 20日には基本方針認可も発表

新たな買い手として「大学ファンド」への期待感が高まっている。19日の内閣府有識者会議で制度設計などの最終案がまとまり、「2021年度中に運用を始める」と報じられているためだ。

今年度中、と言ってもあと2カ月余り。実際に運用開始は可能なのか。

資金面から言えば、政府出資金と財政投融資分を合わせ5兆1,111億円の予算が成立済みだ。これに、来年度財政投融資計画で割り振られる4兆8,889億円を加えれば、ちょうど“10兆円ファンド”となる。

既に昨年11月15日に運用受託機関の募集を、12月10日には資産管理機関の再募集を締め切り、最後のハードルとして残っていた「助成運用資金の基本方針」の作成も、科学技術振興機構のサイトでは20日付で、「文部科学大臣の認可を受けました」と開示している。

金額の多寡はともかく、既に買い付けを始しめていても不思議のない状況にあるわけだ。以前のブルームバーグ報道で「株式65%、債権35%が目安」などとされたが、14日付野村証券レポ―トでは「国内株式ウエートは25.7~32.9%と推定」していた。

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今日の市況概況
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1月20日(木)☆[概況/大引け]

反発。香港株大幅続伸、ナスダック100先物小幅高が支えに。ソニーとエムスリーが反発。伊藤忠は自社株買い発表を好感。海運は続落

大引けの日経平均は305円高の2万7,772円、TOPIXは18ポイント高の1,938ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,559、値下がり銘柄数は539。出来高は12億8,247万株、売買代金は3兆1,657億円。
日経平均は反発。前日の急落は行き過ぎという見方や中国の2カ月連続利下げで、香港市場が不動産株中心に買われ、ハンセン指数が大幅続伸となったことや、時間外取引でナスダック100指数先物が小幅高となり今晩の米国株に対する不安が後退したことも支援要因となった。

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