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コラム2022年4月13日

【本日のマーケット】4月13日(水)

4月13(水)のマーケット                                                                   

4月12日の米国株式市場はCPI(消費者物価指数)の発表を受け、反発スタートとなったが、後半下落に転じた。取引開始前に発表された3月の消費者物価指数は前年同月比8.5%上昇と2月の同7.9%上昇から伸び率が拡大し、市場予想の8.4%上昇も上回った。だが、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は6.5%上昇(2月は6.4%上昇)と市場予想の6.6%上昇を下回ったため、インフレピークを迎えたという見方が意識され、主要3指数は反発してスタート。ところが翌日に生産者物価指数の発表を控えているため、後半は下落に転じ、NYダウは続落となった。NYダウは87ドル(0.26%)安の34,220ドル。ナスダックは3日続落。エヌビディアやAMDが売られ、クラウドストライクは買われた。NASDAQ総合指数は前日比40ポイント(0.30%)安の13,371ポイント。S&P500指数は前日比15ポイント(0.34%)安の4,397。

日経平均は大幅反発。米国でコア消費者物価が予想を下回り、長期金利が低下したため、日本ではグロース株が買われた。レーザーテックや東エレク、ローツェ、SHIFT、エムスリー、Sansanが高い。海運やINPEXも上昇。ローソンは成城石井を株式上場方針で上昇。HIOKIとEガーディアンは業績上方修正で高騰。一方、塩野義はコロナ治療薬が胎児にリスクで急落した。パーク24は海外公募増資で下落。米国長期金利低下で金融セクターが売られた。

スタンダード市場では、フェローテックとアドテックプラズマ、アートスパークが高い。ジャパンエンジンは受注急拡大と発表しストップ高。芝浦電子はいちよし経済研のフェアバリュー引き上げを好感。フクダ電子が売られ、ウッドフレンズは資材不足による下方修正で大幅安。

グロース市場では、HENNGEとBASE、フリー、モルフォが大幅高。ピアズはイーフロンティアの子会社化を発表しストップ高。DMPは遊技機向け画像処理半導体で追加受注を獲得し上昇。一方、WACULは今期減益予想で急落した。NPCやバンクオブイノベが安い。

チャート上では大陽線を引き、5日移動平均線(2万6,774円)上に浮上。25日移動平均線(2万6,938円)も目前に捉える位置まで来た。ここを上抜くことが出来るかがポイントとなる。

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「上海ロックダウン」現状と展望は
日本証券新聞4月14日(木)紙面1面TOP記事掲載

ニッセイ基礎研究所 三尾幸吉郎上席研究員に聞く

13日の日経平均は前日急落(486.54円安)の反動から一時550.89円高となった。急上昇の警戒された米消費者物価指数で、食品とエネルギーを除いたコア指数が市場予想を下回ったことが背景だ。それでは、“もう1つの懸念材料”コロナ感染爆発を受けた上海ロックダウン(都市封鎖)はどうか…。12日には中国売上比率2割強のミスミグループが11カ月ぶり安値に売られ、中国大陸で約300店舗を展開する良品計画は13日も連日の昨年来安値だ。今週に入って「一部地域で外出規制緩和」とも報じられるが、実態はどうなっているのか。中国経済分析の専門家であるニッセイ基礎研究所・三尾幸吉郎上席研究員(写真)に話を聞いた。

――中国の新型コロナウイルス感染の現状は。

「12日の新規感染者数は2万8,038人。11日にいったん減少したが、再び10日の2万7,595人を抜いた。2月下旬が300人程度。3月下旬でも7,000~8,000人程度だったが、4月5日には2万人に達した」

――大変な状況だ。

「ただし、有症状者は1,513人にとどまり、無症状者が95%近くを占める。この比率は、2月下旬が3~4割、3月末でも8割前後だったが、4月4日以降は一貫して9割を超えている」

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今日の市況概況
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4月13日(水)☆[概況/大引け]

大引けにかけて一段高。米長期金利低下でグロース株が買われ、時間外取引の米株先物上昇も好感

大引けの日経平均は508円高の2万6,843円、TOPIXは26ポイント高の1,890ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,516、下落銘柄数は279。出来高は11億6,582万株、売買代金は2兆8,239億円。
米国でコア消費者物価が予想を下回り、長期金利が低下したため、日本ではグロース株が買われた。

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