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コラム2022年5月10日

【本日のマーケット】5月10日(火)

5月10(火)のマーケット                                                                   

5月9日の米国株式市場は主要3指数は3日続落となり、年初来安値を更新。中国の4月の貿易統計で、米ドル建て輸出伸び率が3.9%と2020年6月以来の低さとなった。新型コロナウイルスの感染拡大で上海など各地で厳しい外出制限がとられ企業の間で工場の操業停止や減産が相次いだほか、物流の混乱が広がったことが主な要因。中国の景気減速による需要減退観測からNY原油先物が大幅反落となり、エクソンモービルやオキシデンシャル・ペトロリウムが売られた。ボーイングも安い。暗号資産関連のブロックやコマース・プラットフォームのショッピファイといったハイテク株もリスク回避姿勢で下落した。 NYダウは前日比653ドル(1.99%)安の32,245ドル。ナスダックの下落率は大きく、電気自動車のテスラとリビアン・オートモーティブや半導体関連のAMD、エヌビディア、暗号資産関連のコインベースの下げが目立った。NASDAQ総合指数は前日比521ポイント(4.29%)安の11,623ポイント。S&P500指数は前日比132ポイント(3.20%)安の3,991。

米国主要3指数の年初来安値を受けて、日経平均は続落。前場は500円を超える大幅な下げとなり、2万6,000円の大台を割り込んだが、中盤以降は買戻しが入り急速に下げ幅を縮小した。プライム市場では、原油や商品市況の下落を反映し、石油関連や非鉄、商社が売られた。日本製鋼所は大幅続落。アイホンは今期大幅減益予想で急落。海運も安いが、川崎汽船は追加的な株主還元策を検討予定で買われた。キヤノンとリンナイは自社株買いの発表で上昇。「スシロー」運営会社のF&LCは1皿100円廃止を好感。

スタンダード市場では、千代田化工が今期最終黒字転換予想で急伸したが、戻り売りに押された。ウエストHDや新生銀行が売られ、アートスパークは大幅反落。メタバース関連のシンワワイズも大幅安。一方、プロルートは続伸となり、ナガホリとトレードワークスが急騰した。

グロース市場では、エッジテクノロジーとマクアケが反落。タスキが大きく売られ、BUYSELLも安い。一方、ピアズは信用取引の臨時措置解除とメタバース推進協議会に入会でストップ高。メルカリは大和証券が格下げしたが、反発。エルテスはメタシティ構想で上昇。

チャート上では長い下ヒゲを伴う陽線。ボリンジャーバンドの-2σ(2万6,087円)割れ水準で下げ止まった格好。目先は、売られ過ぎのリバウンドが想定されるところ。

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「6、7月底入れ」の根拠とは 大和証券 木野内栄治チーフテクニカルアナリストに聞く
日本証券新聞5月11日(水)紙面1面TOP記事掲載

昨年予想でアワード受賞、今春の急落も予見の超・当たり屋

米国発の波乱に10日の日経平均は3月16日以来の2万6,000円割れとなる場面も。戻しては売られ、戻しては売られが続いて心折れそうになる昨今の展開だが、ここで当代一流の当たり屋分析筋から頼もしいご託宣が得られた。大和証券・木野内栄治チーフテクニカルアナリスト(写真)による「6、7月に大底」「日本株は6月か」「年度末の日経平均3万2,000円」といったものだ。まだ少し先だが、調整の出口が見えてくれば、余裕を持って下値を拾うこともできる。もちろん、証券界にありがちな“万年強気派”とはわけが違う。日経グループの金融情報サービス会社・QUICKが月次で調査しているバイサイド/セルサイドの専門家で、昨年最も的中した人に贈られる「第4回 月次調査アワード(株式部門)」を受賞(表彰式や講演は6月)。昨年だけではない。今年の相場も昨年末時点で「2万4,000円割れトライも」としており、3月9日安値(2万4,717.53円)を予見した格好となっている。木野内氏に直近の見通しやその背景などを聞いた。

――9日付レポートの末尾でアワード受賞について触れていた。

「自慢する意図は毛頭ない。受賞の連絡は受けていたが、かねて想定してきた『6、7月ごろの本格的底入れ』シナリオの可能性が高まってきたとみて、少しでも予想を信頼してもらえるように、今回あえて表に出した」

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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5月10日(火)☆[概況/大引け]

前場は500円を超える下げ幅だったが、中盤以降、下げ幅縮小

大引けの日経平均は152円安の2万6,167円、TOPIXは16ポイント安の1,862ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は704、下落銘柄数は1,062。出来高は13億7,245万株、売買代金は3兆2,345億円。
米国主要3指数の年初来安値を受けて、日経平均は続落となった。前場は500円を超える下げ幅となったが、中盤以降は押し目買いが入り下げ幅を縮小した。

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