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コラム2022年5月11日

【本日のマーケット】5月11日(水)

5月11(水)のマーケット                                                                   

5月10日の米国株式市場でNYダウは4日続落となり、年初来安値を更新した。11日発表の4月の消費者物価指数を控え、債券には持ち高調整の買いが入り、金利が低下し、ハイテク株が買われた。金利低下で、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェース、シティグループといった金融株は売られた。対して、医薬品のバイオヘイブン・ファーマシューティカルは、ファイザーが買収すると発表し急騰。 NYダウは前日比84ドル(0.26%)安の32,160ドル。金利低下を受けて、ナスダックは4日ぶりに反発。エヌビディアやAMD、インテルなどの半導体関連が買われた。一方、ビットコインの調整が続いているため、暗号資産関連のコインベースは大幅続落となった。NASDAQ総合指数は前日比114ポイント(0.98%)高の11,737ポイント。S&P500指数は前日比9ポイント(0.25%)高の4,001。

日経平均は反発したが、プライム市場全体では下落銘柄数が多い。レーザーテックと海運が買われ、任天堂は1対10の株式分割を好感。ソニーGと日本製鉄は決算が好感された。レノバとトピー工業は今期の改善予想で急騰。一方、トヨタは決算がアナリスト予想に届かず売られた。米国長期金利低下でメガバンクが安い。住友鉱山は今期減益予想で売られ、大平洋金属は今期8割営業減益予想でストップ安。村田製作と太陽誘電、伊藤忠が下落。

スタンダード市場では、REMIXは利益確保の売りに押され、セリアと東祥は今期減益予想で下落した。一方、コマニーはMBO(経営陣による買収)が発表されストップ高となり、サコスも西尾レントオールによるTOBでストップ高。さいか屋は低位株物色で値を飛ばした。

グロース市場では、メルカリが安値圏から続伸となり、グローバルウェイも続伸。モダリスは自社モデルパイプラインに追加を発表し急伸した。他方、プレイドは今期売上高予想を下方修正しストップ安。農業総研は立会外分売を発表し下落した。直近新規公開株のモイが軟調。

チャート上では上下にヒゲを伴う陽線。連日でボリンジャーバンドの-2σ(2万6,037円)がサポートラインとして機能。5日移動平均線(2万6,504円)を早晩にクリアしたいところ。

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「MSCI」に見る 日本株の現状 市場予想は「0増・12~23減」 市場活性化に本腰を
日本証券新聞5月12日(木)紙面1面TOP記事掲載

13日朝 入れ替え銘柄発表

10日に発表された4月第4週の外国人現物売買は、2020年11~12月(7週連続)以来となる5週連続買い越し。円安進行を受け、ドルベースで価格低下した日本株へのポジション積み増しの動きなども指摘される。前週のロンドンにおける岸田文雄首相「インベスト・イン・キシダ(岸田に投資を)」発言とも相まって今後に期待したいところではあるが…。

ここでは日本時間13日早朝に控えた、半期に1度のMSCI指数入れ替え発表の動向もチェックしておきたい。表の通り、ここ2年ほどでMSCIスタンダード指数における日本株の採用銘柄数が急減をたどっているためだ。20年11月以降の3回(3半期)合計で7銘柄採用・65銘柄除外となり58銘柄の純減。手元に資料のない昨年5月分は不明ながら、20年11月分は、日本を除けばでは3銘柄増。昨年11月も日本以外が7銘柄増。日本株は“一人負け”の様相となっている。

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今日の市況概況
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5月11日(水)☆[概況/大引け]

日経平均は反発したが、プライム市場では下落銘柄数の方が多い

大引けの日経平均は46円高の2万6,213円、TOPIXは11ポイント安の1,851ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は630、下落銘柄数は1,158。出来高は13億6,854万株、売買代金は3兆2,045億円。
日経平均は小反発となったが、プライム市場全体では下落銘柄数が多い状況で、TOPIXは小幅安で推移した。

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