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コラム2022年6月23日

【本日のマーケット】6月23日(木)

6月23(木)のマーケット                                                                   

6月22日の米国株式市場でNYダウは小反落。FRB議長は議会証言で、利上げが景気後退を招く可能性はあると述べたが、インフレ抑制によって、最大雇用を確保できる経済状態に戻すことや景気後退を招かず、インフレを抑制することが我々の目標と発言した。警戒されたほどタカ派でなかったと受け止められ、NYダウは一時、247ドル高となったが、利上げに伴う景気後退懸念で終盤は値を消した。バイデン大統領が、インフレ対策として連邦ガソリン税を9月末まで一時的に免除する方針を示し、石油会社に精製量を増やすよう求めているため、原油先物が反落し、エクソンモービルなどの石油株が売られた。NYダウは前日比47ドル(0.15%)安の30,483ドル。ナスダックも小反落。エヌビディアやブロードコムが売られた。NASDAQ総合指数は前日比16ポイント(0.15%)安の11,053ポイント。S&P500指数は前日比4ポイント(0.13%)安の3,759。

FRB議長の議会証言がタカ派的ではなかったという見方で日経平均は序盤上昇したが、米国の利上げによる景気への悪影響が警戒され、中盤以降はもみ合いに。プライム市場では、東芝は非公開化を提案しているファンドが1株7000円で買収検討との報道で関心を集めた。ロート製薬は中国で再生医療事業推進の合弁会社設立で買われた。SansanはBofA証券による格上げを好感。半面、海運と非鉄が売られ、塩野義はコロナ飲み薬の承認が審議継続となり下落。

スタンダード市場では、米エヌビディアに採用のザインエレクは2日連続ストップ高。タカトリが再び買われ、クシムは子会社が開発支援しているNFTサービスが発表され上昇した。enishとシンワワイズは反落し、東祥は東海東京調査センターがレーティングを引き下げ、下落した。

グロース市場では、モダリスは筋ジストロフィーの治療法で米国特許査定を受けストップ高。ANYCOLORが反発。直近新規公開株で調整していたストレージ王が安値圏から切り返しストップ高。下落率が大きかったBlueMemeが反発。一方、エネチェンジとCANBASは反落。

チャート上では、長い上ヒゲを伴う実体線の短い陽線。5日移動平均線(2万6,060円)上に位置するが上値を買いあがるエネルギーは乏しい。

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注目記事 Pick up
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外国人大量売り その背景と展望
日本証券新聞6月24日(金)紙面1面TOP記事掲載

ヘッジファンド売り収束近し 参院選の行方を注視

23日の日経平均は朝方の252.42円高から急速に伸び悩んだ。「朝方の216.52円高」から結局マイナスに転じた前日の展開が想起されるパターン。急落を経て下値は堅いが、海外情勢にらみで上値も重いといったところか。

23日の相場で若干気にされていたのが、朝方発表された財務省統計による前週の外国人売買(若干基準の異なる東証統計の発表は引け後)。9425億円の大幅売り越しに転じていたためだ。財務省統計ベースでは3月第2週に次ぐ今年2番目の売越幅。昨年来でも3番目となる(最大は昨年9月第3週の1兆1,593億円)。

とはいえ、もちろん1週間で日経平均が1,861.29円安した急落週だけに、ある意味、想定内の動きではある。

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今日の市況概況
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6月23日(木)☆[概況/大引け]

序盤は買われたが中盤以降はもみ合い。東芝が買われ、海運と非鉄、塩野義は安い

大引けの日経平均は21円高の2万6,171円、TOPIXは0.9ポイント安の1,851ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,100、下落銘柄数は668。出来高は10億8,229万株、売買代金は2兆6,528億円。
FRB議長の議会証言は市場が警戒していたほどタカ派的ではなかったという見方から、日経平均は序盤上昇した。
だが、議長が利上げが景気後退をもたらす可能性を認めたことは、懸念としてくすぶっており、中盤以降はもみ合いとなった。

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