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コラム2022年6月27日

【本日のマーケット】6月27日(月)

6月27(月)のマーケット                                                                   

6月24日の米国株式市場は大幅続伸。6月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)が50.0と、速報値の50.2から下方修正され、過去最低を更新。1年先の期待インフレ率は5.3%と、5月からは横ばいだったが、速報値の5.4%から低下した。5年先の期待インフレ率は3.1%と、5月の3.0%から上昇したものの、速報値の3.3%からは低下した。期待インフレ率の低下を受け、FRBによる過度な金融引き締めが和らぐと期待された。消費関連のホームデポや景気敏感株のフェデックスとボーイングが買われ、セールスフォースなどのハイテク株も上昇した。FRBが大手金融機関に対するストレステスト(耐性検査)の結果を発表し、世界的な景気後退に直面しても、求められる自己資本の最低水準は全社が確保できるとしたため、ウェルズファーゴやJPモルガン・チェースも高い。NYダウは前日比823ドル(2.68%)高の31,500ドル。ナスダックではテスラやメタプラットフォームズ、アマゾン、エヌビディアが高い。NASDAQ総合指数は前日比375ポイント(3.34%)高の11,607ポイント。S&P500指数は前日比116ポイント(3.06%)高の3,911。

日経平均は大幅に3日続伸。先週末の米株続伸と上海市の新規感染が24日にゼロとなり週明けの香港株の大幅高が支援材料。プライム市場では、上海の半導体工場の再稼働を受け、半導体製造装置が買われ、海運株も高い。猛暑による電力需給逼迫で東電が大幅高。関東地方は統計で最も早い梅雨明けで、冷奴の需要期待で、やまみが急騰。米ミシガン大学の期待インフレ率が速報値から低下し、資産インフレ関連の三井不動産は下落した。NTTとKDDIはドイツ証券が格下げ。

スタンダード市場では、メタバース関連のシンワワイズが大幅続伸。米エヌビディアへの採用のザインエレクは再び大幅高。フェローテックとクシムが高い。森トラスト傘下のMTジェネックスは2日連続ストップ高。一方、ガーラとウエストHDは大幅反落、サイバーステップは4日続落。

グロース市場では、節電ポイント関連のエネチェンジが大幅高。ラストワンマイルはブロードバンドコネクションを子会社化することでストップ高。サル痘ウイルス検査キットのPSSは2日連続ストップ高。セルソースとANYCOLORは安い。グロームは今期大幅減益見通しで急落。

チャート上では、大きくギャップアップでの陽線。75日移動平均線(2万6,852円)を上抜き、一目均衡表の雲抜けも達成。2万7,000円処にある25日移動平均線を上抜けると、2万8,000円も視野に入ってくる。

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猛暑!早くも電力不足大警戒
日本証券新聞6月28日(火)紙面1面TOP記事掲載

原発再稼働思惑で東電など一斉上昇

6月としては歴史的な猛暑が続き、経済産業省は27日の東京エリアの電力需給が厳しくなるとして、初の電力需給ひっ迫注意報を発令した。電力のスポット価格上昇や原発再稼働の思惑で、東京電力HD(9501・P)は一時8.5%高と5日間の続伸。関西電力(9503・P)中部電力(9502・P)など大手電力会社は一斉に上昇した。電力切り替えサービスのENECHANGE (4169・G)も一時25.9%高の大幅続伸。

経産省によると、東京エリアの電力需給は午後4時半~5時で予備率3.7%と非常に厳しい見通し。このため、火力発電の増出力や電力融通などの対策とともに、国民に対して節電の要請をしている。だが、気象庁の週間予報では、東京ではこの先も連日最高気温が35度以上の猛暑日となる見込みで、電力ひっ迫の懸念は続いている。

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今日の市況概況
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6月27日(月)☆[概況/大引け]

上海市が24日に新規感染ゼロとなり香港株高が支援材料。 半導体関連と海運が高い。猛暑による電力需給逼迫で東電も上昇

大引けの日経平均は379円高の2万6,871円、TOPIXは20ポイント高の1,887ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,298、下落銘柄数は462。出来高は11億957万株、売買代金は2兆6,990億円。
日経平均は3日続伸。先週末の米株続伸と上海市の新規感染が24日にゼロとなったことを受けて、週明けの香港株が大幅高となったことが支援材料。

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