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コラム2022年6月30日

【本日のマーケット】6月30日(木)

6月30(木)のマーケット                                                                   

6月29日の米国株式市場でNYダウは小反発。ECBのフォーラムでパウエルFRB議長は、米国の労働市場は非常に強く、金融引き締めに耐えられるとの認識を示し、最大の間違いは物価安定の回復に失敗することだと発言した。景気よりもインフレ抑制を重視するとの見方からドルが買われ、一時1ドル=137円を付けた。ユナイテッドヘルスやマスターカードが買われが、景気への警戒から原油先物が反落したため石油株は売られた。NYダウは前日比82ドル(0.27%)高の31,029ドル。ナスダックはもみ合い。テスラとAMDやエヌビディアは売られたが、アップルとアマゾン、マイクロソフトは買われた。NASDAQ総合指数は前日比3ポイント(0.03%)安の11,177ポイント。S&P500指数は前日比2ポイント(0.07%)安の3,818。

5月の鉱工業生産指数が前月比7.2%低下となり日経平均は大幅続落。プライム市場では、集積回路が大幅減産となったため、東京エレクをはじめとした半導体関連の下げが目立った。アジア発北米東海岸向けコンテナ運賃が1年ぶりに1万ドル割れとなり海運株も下落。日本取引所Gの下げも目立った。一方、首都圏再開発案件が豊富で再生可能エネルギー関連の受注増加も期待されているため鹿島などの大手ゼネコンが物色された。サンリオは中国でのライセンス供与で急騰。

スタンダード市場では、フェローテックが大幅安となり、セリアは東海東京調査センターによる格下げで売られた。バイク王は業績上方修正が小幅にとどまり利食い売り。一方、シダックスはオイシックスの持ち分法適用会社となる見込みでストップ高。ホーブは事業再構築が注目されストップ高。

グロース市場では、直近新規公開のヌーラボや坪田ラボが安い。エネチェンジはEV充電器3万台設置計画で大幅高。メタバース事業創出の合弁会社設立の東京通信は大幅続伸。データHRはDeNAと資本業務提携で、サスメドはブロックチェーン技術を活用した治験契約で急騰。

チャート上では、寄付き高値の陰線。「陰の丸坊主」に近い形状となり、5日移動平均線(2万6,722円)を下抜けて地合いの悪さを感じさせる。

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注目記事 Pick up
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中国関連に復活シナリオ!?
日本証券新聞7月1日(金)紙面1面TOP記事掲載

一時480円安 再び暗雲垂れ込める世界経済の活路を探る

6月30日の日経平均は一時480.29円安。金融引き締めが行き過ぎるリスクを肯定した29日のパウエル議長発言を受け、世界景気減速への警戒感が再び高まってきた格好だ。国内でも30日朝発表の5月の鉱工業生産指数が前月比7.2%低下した。「驚くほど弱かった」(第一生命経済研究所)との声が聞かれ、SMBC日興証券はレポートで「中国ロックダウンの影響が供給面と需要面の双方に表れる」と解説していた。

もっとも、その一方で、中国国家統計局が10時30分に発表した6月のPMI(購買担当者指数)は、製造業・製造業とも4カ月ぶりに(景況判断の境目となる)50を上回ってきた。これはどう見たらいいのか。

実は、製造業と非製造業の回復度合いには落差が生じている。

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今日の市況概況
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6月30日(木)☆[概況/大引け]

日経平均411円安。5月鉱工業生産が前月比7.2%低下。集積回路が大幅減産だった影響で東京エレクとSCREENは年初来安値。海運も安く、建設は上昇

大引けの日経平均は411円安の2万6,393円、TOPIXは22ポイント安の1,870ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は472、下落銘柄数は1,314。出来高は13億6,402万株、売買代金は3兆2,144億円。
5月の鉱工業生産が前月比7.2%低下となり、市場予想の前月比0.3%低下を大きく下回ったため、日経平均は続落となった。

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