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コラム2022年7月13日

【本日のマーケット】7月13日(水)

7月13(水)のマーケット                                                                   

7月12日の米国株式市場は続落。13日に発表される6月の消費者物価指数が警戒された。企業向けIT管理ソフトウエア開発のサービスナウのCEOが、金利上昇、ドル高、ウクライナでの戦争、エネルギーコストの上昇、サイバーセキュリティの脅威など、マクロな横風が強く吹いていると指摘し、ヨーロッパでは販売サイクルが長くなるだろうと発言した。サービスナウの株価は急落し、セールスフォースも売られた。OPECの月報で、来年の世界の石油需要増加が、今年を下回る増加幅にとどまるとの見通しが示されたことで、原油先物が大幅続落となり、石油株も売られた。ボーイングは6月に納入した航空機が51機で、月次の納入機数が2019年3月以来初めて50機を超えたことで買われた。NYダウは前日比192ドル(0.62%)安の30,981ドル。ナスダックではマイクロソフトやクラウドストライク、データドックなどが売られた。ボーイングの月次納入数を受け、業界環境の改善期待からアメリカン航空にも連想買いが入った。NASDAQ総合指数は前日比107ポイント(0.95%)安の11,264ポイント。S&P500指数は前日比35ポイント(0.92%)安の3,818。

前日の米国で消費者物価についてデマが出回り、米国株は下落した。今晩発表される結果が市場予想通りでも安心感から反発するという見方で、日経平均には先回り買いが入った。ただ、買い一巡後は様子見姿勢で伸び悩み。プライム市場ではソフトバンクGが買われ、東電は柏崎刈羽6、7号機のテロ対策施設「合格」で上昇。リクルートはキャッシュレス決済端末「Airペイ」の決済流通総額が今年度1兆円に達する見込みを好感。資源価格下落でチタン2社は安い。

スタンダード市場では、ジーダットは液晶・有機ELパネル向け高精度・高速容量抽出ソルバーを開発しストップ高。韓国KBS放送に採用のメディアリンクスは大幅続伸。ガーラがストップ高。まぐまぐは音声プラットフォームのVoicyに出資し大幅高。ERIは今期減益予想で下落。

グロース市場では、SKIYAKIもVoicyに出資でストップ高。マイクロ波化学は実証試験でリチウム鉱石の溶解に成功しストップ高となった。坪田ラボは7日続伸。看護師派遣のキャリアは新型コロナ第7波入りで急反発。FRONTEOや東京通信、ビジョナルは安い。

チャート上では、上ヒゲを伴う陽線。昨日の大陰線の値幅以内で寄り引けした「はらみ足」となった。酒田五法では変化の前提とされる。先ずは、5日移動平均線(2万6,527円)を回復したいところ。

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注目記事 Pick up
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野村、楽天、マネックス… 相場展望レポート相次ぐ
日本証券新聞7月14日(木)紙面1面TOP記事掲載

どうなる!?不透明感強まる年後半の展開 野村「後半いったん株安局面」

13日までの直近1カ月で、前日比400円以上の日経平均騰落が5回。300円以上なら11回。一見、派手に動いているようでいて、実際には2万6,500円を中心に、概ね1,000円程度の値幅での動きにとどまっている。チャート的に言えば、三角もち合いが煮詰まり、そろそろ上下いずれかに離れそうなムードではある。ここから、13日の米消費者物価指数発表や26~27日のFOMC(連邦公開市場委員会)を経て方向感が定まるか注目されるところだ。

7月相場に入ってしばらく、年前半相場を振り返る話題が相次いだ。

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今日の市況概況
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7月13日(水)☆[概況/大引け]

大引けにかけてやや堅調。ソフトバンクGや東電、リクルートが買われ、チタン2社は下落

大引けの日経平均は142円高の2万6,478円、TOPIXは5ポイント高の1,888ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,217、下落銘柄数は535。出来高は8億9,356万株、売買代金は2兆665億円。
12日の米国株式市場では、13日に発表予定の6月消費者物価指数が「前年比10.2%上昇になる」との偽のリーク情報が出回った。
市場予想は8.8%上昇だったため、上振れすると警戒されたことが米国株下落の一因となった。
だが、今晩発表される結果が市場予想並みの上昇率だった場合、安心感から米国株が反発すると期待され、東京市場では先回り買いが入った。

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