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コラム2022年7月20日

【本日のマーケット】7月20日(水)

7月20(水)のマーケット                                                                   

7月19日の米国株式市場は大幅反発。ロシアと欧州を結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム1」経由のロシア産ガスの供給は定期メンテナンスが終了する21日に再開される見通しと報じられたため、世界経済に対する不安感が後退した。ボーイングは、デルタ航空がボーイングの「737マックス10」を100機購入すると発表し、30機の追加購入も検討することが好感された。ゴールドマン・サックスやディズニーが高い。一方、IBMは年間のフリーキャッシュフローの見通しを引き下げたことで売られた。NYダウは前日比754ドル(2.43%)高の31,827ドル。ナスダックスではエヌビディアやAMD、ネットフリックス、メタプラットフォームズが買われた。NASDAQ総合指数は前日比353ポイント(3.11%)高の11,713ポイント。S&P500指数は前日比105ポイント(2.76%)安の3,936。

日経平均は5日続伸で全面高。FRBの過度な利上げの警戒感が後退したことや、ロシアから欧州への天然ガス供給再開見通しも好感された。プライム市場では電機株が物色され、レーザーテックや東京エレク、村田製作が高い。大阪チタニウムやリクルートのほか、インバウンド関連の松屋や寿スピリッツも上昇。Jリースはいちよし経済研が新規「A」と発表し急騰。日本ゼオンはBofA証券の格上げを好感。一方、海運株は小動き。レノバが売られ、AOKIは東京五輪組織委員会の理事への資金提供疑惑で下落。

スタンダード市場では、サイバーステップと出前館が買われ、プロルートはハイクラス美顔器「メデューサ」の販売メインパートナーとなったことが材料視された。ザインエレクは業績上方修正で大幅高。シンワワイズは利食い売りに押され、木村化工機は異なる部材取り付け判明で下落。

グロース市場では、ジェイックはキャリアカウンセリングプラットフォームのKakedasを子会社化することでストップ高。EDPやココナラ、ウェルスナビが高い。反面、PSSとCANBASは大幅安。ナノキャリアは臨床試験で主要評価項目を達成できずストップ安となった。

チャート上では大きくギャップアップとなり、ほぼ「陽の丸坊主」の大陽線。終値では6月9日以来の200日移動平均線(2万7,611円)回復となった。一目均衡表の雲抜けも達成し、一気に景色が変わってきた。

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日米半導体関連人気の背景を追う
日本証券新聞7月21日(木)紙面1面TOP記事掲載

「谷深ければ山高し」 不安心理後退で見直しの目

20日の日経平均は一時718.58円高。6月9日以来の5日続伸のもと、もみ合い圏を一気に上放れ、「サイコロ」も10勝(2敗)到達となった。19日のニューヨークダウ754.44ドル高を受けた動きだ。21日にかけて日欧、そして来週26~27日には米国と、焦点の金融会合を控えたタイミングでの同時株高。吹っ切れた動きと言えるのだろうか。

米国市場に明確な買い材料が生じたわけではない。一時は「1%」を織り込んだ利上げ幅が「0.75%」にとどまるとの見方が強まったほか、「ガソリン価格低下が継続したことを背景にインフレによる景気減速懸念が和らいだとみられ、『短期的な戻りを見込んだ買い』が優勢になった模様」などと解説されていた。「22日からの米国自社株買いブラックアウト(自粛)期間明けへの期待」といったマニアックな要因も背景に挙げられるが、本筋ではないだろう。

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今日の市況概況
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7月20日(水)☆[概況/大引け]

ロシアから欧州への天然ガス供給再開見通しを好感。全面高でグロース株の上げが目立った

大引けの日経平均は718円高の2万7,680円、TOPIXは43ポイント高の1,946ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,727、下落銘柄数は88。出来高は11億1,429万株、売買代金は2兆8,749億円。
ロシアと欧州を結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム1」経由のロシア産ガスの供給が定期メンテナンスを終了し21日に再開される見通しと報じられた。
欧州経済への懸念後退で19日の欧州株は大幅高となり、米国株も大幅反発。

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