10月26日（水）のマーケット 
10月25日の米国株式市場は3日続伸。8月のS＆Pケースシラーの住宅価格指数(20都市)が前年同月比13.1％上昇と7月改定値の16.1％上昇から伸び率が低下し、市場予想の14.1％上昇も下回った。10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は102.5と、9月改定値の107.8から水準を下げ、市場予想の105.7以下に鈍化した。経済指標が低調だったことで金利が低下し、米国株は買われ、ナスダックの上昇が目立った。NYダウは前日比337ドル(1.07％)高の31,836ドル。ナスダックではテスラやエムビディア、AMD、メタプラットフォームズが高い。NASDAQ総合指数は前日比246ポイント(2.25％)高の11,199。S＆P500指数は前日比61ポイント(1.63％)高の3,859。
日経平均は３日続伸。米国で経済指標が低調で年内の利上げペース鈍化期待から米国金利が低下したため、グロース株が買われ、キーエンスやベイカレント、ＳＨＩＦＴが高い。サイボウズは大発会以来の年初来高値更新。エーザイやペプチドリームなどの医薬品も上昇。リョーサンは業績上方修正で急騰した。テキサス・インスツルメンツの決算がアナリスト予想に届かず時間外取引で売られたため半導体関連はさえず。大手海運は格下げが響いた。
スタンダード市場では、ワークマンが安値圏から４日続伸。ウエストＨＤが買われた。テセックは業績上方修正で高騰となり、ムサシも業績上方修正が好感された。フェローテックは反落し、ＧＭＯＦＨは減益決算速報で急落。ＫＩＭＯＴＯは好決算だったが一旦材料出尽くしで売られた。
グロース市場では、バンクオブイノベが新作ゲーム課金が６日間で18億円となりさらに高騰。ＡＩ関連のＡｐｐｉｅｒは４日続伸。ＴＳＭＣが熊本の新工場で約1700人雇用するため、人口増加期待からコインランドリーのＷＡＳＨハウスが上昇。ログリーとＰＢシステムズは下落。
チャート上では、上に長めのヒゲを伴う実体線の極端に短い陽線。ギャップアップで上値を試すも、75日移動平均線（2万7,531円）に跳ね返された格好となった。
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注目記事 Pick up
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【時代を動かす「個人投資家」長期・優良な買い手で市場に影響大】
日本証券新聞10月27日（木）紙面1面TOP記事掲載
高配当、優待銘柄に期待 東海東京調査センター 鈴木誠一氏語る
欧米に比べ堅調な日本市場。東海東京調査センターの鈴木誠一チーフエクイティマーケットアナリスト(写真)は、20日開かれたメディア向け勉強会で、個人投資家の裾野が広がっており、政府の資産所得倍増計画などの後押しがうまくいけば、「今後、長い期間にわたって個人投資家が優良な買い手になる可能性があり、マーケット全体に与えるインパクトは大きく、物色もこれまでとの違いが出てくる可能性が大きい」と期待を寄せた。
鈴木氏は「今年は外部環境が極めて悪く、数年前なら個人投資家が売り越しになってもおかしくなかったが、明らかな買い越し基調になっている。環境の悪さに対する売りに、しっかり買いが入っている」と個人投資家の強気姿勢が続いていることが株価を下支えしていると指摘する。
今年10月1週(3～7日)までの主体別動向は海外投資家が4兆5,600億円の売り越しだが、自社株買いなどの事業法人が3兆8,300億円、個人投資家が1兆4,000億円の買い越しと、完全に海外投資家の売りを吸収している。そもそも長期的には海外投資家の売りで株価は下落していない。何しろ2015年から海外投資家は売り越し続けているのに、その間、日経平均は1万円近く上昇しているのだ。
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今日の市況概況
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10月26日（水）☆[概況/大引け]
今晩の米国株が警戒され、終盤伸び悩んだ。グロース株と医薬品株は高く、半導体関連と海運は下落
大引けの日経平均は181円高の2万7,431円、TOPIXは11ポイント高の1,918ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,218、下落銘柄数は547。出来高は10億4,471万株、売買代金は2兆7,070億円。
日経平均は3日続伸となったが、時間外取引でナスダック先物が売られたため、今晩の米国株反落が警戒され、終盤伸び悩んだ。
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