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コラム2023年12月19日

【本日のマーケット】12月19日(火)

12月19(火)のマーケット                                                                   

12月18日の米国株式市場でNYダウは保ち合い、ナスダックは8日続伸。全米住宅建設業者協会(NAHB)が発表した12月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は37と、11月の34から上昇し、市場予想の36も上回った。住宅ローン金利の低下が寄与した。ただ、クリーブランド地区連銀のメスター総裁が利下げ時期について、「市場はやや先走りしている」と述べたため伸び悩んだ。NY証券取引所ではUSスチールは日本製鉄が買収すると発表し大幅高となったが、49.56ドル(10.26ドル高)で買収提案額の55ドルに届かなかったのは、独禁法審査の厳格化や労働組合、一部議員からの反対などがあるため。出遅れ株物色でウォルマートやP&Gが買われた。NYダウは前日比0.8ドル(0.00%)高の37,306ドル。ナスダックではエヌビディアとアマゾン、メタプラットフォームズが買われたが、ASMLは利食い売り。NASDAQ総合指数は前日比90ポイント(0.61%)高の14,904。S&P500指数は前日比21ポイント(0.45%)高の4,740。

昼に発表された日銀金融政策決定会合は現状維持でガイダンスの文言が全く変わらなかったことを受けて、円安に向かい、日経平均は高値引け。レーザーテックなどの半導体関連は前場から買われ、後場は不動産株が小幅高。ANYCOLORは自社株買いの発表が好感された。一方、日本製鉄はUSスチールの買収を発表したが、約2兆円の費用負担が重いと警戒され下落した。親子上場解消の思惑が後退したため、山陽特殊鋼やNSSOLも安い。

スタンダード市場では、ジェイイーティが反発。日本テレホンはZOAとスマホ買い取りサービスで連携開始を発表したことで大幅高となり、親会社のショーケースはストップ高。関西電力が火力発電所の建設中止方針で、原発関連の日本ギアが高い。オプティマスとアウンコンサルは大幅続落。

グロース市場では、リニューアルブJが株主優待制度の新設でストップ高。経産省が企業による従業員への家事支援サービスの導入を後押しすると報じられ、家事代行サービスのCaSyがストップ高。Kudanは新株予約権の発行で希薄化懸念から大幅安。グッドスピードが反落した。

チャート上では、短い下ヒゲを伴う陽線。大引けが高値引けとなっており、買い需要の強さを感じさせる。12月6日以来の25日移動平均線(3万3158円)超えとなった。明日以降、「掉尾の一振」となるか期待がかかる。

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年末高値「チャレンジ」に期待
日本証券新聞12月20日(水)紙面1面TOP記事掲載

“最後のイベント”日銀会合無難に通過

大方の想定通り、マイナス金利解除(などの金融政策変更)見送り…。“年内最後の重要イベント”となった日銀金融政策決定会合の結果が伝えられると、19日正午前の東京市場は円安ドル高進展とともに株式先物が急伸し、後場に上げ加速した日経平均は460.41円高の高値引け。外需系銘柄セクターや金利敏感の不動産株などが買い進まれ、金利上昇期待の銀行株は軟調となった。

「展望レポート」発行を伴わない、いわば“マイナー会合”でもある今回は、7月28日や10月31日のような「情報漏洩めいた深夜の日経スクープ」もなく、エコノミストの間でも大きな政策変更を読む声はほとんど聞かれなかった。とはいえ、「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」との7日の日銀・植田和男総裁発言を機に、海外投機筋などでマイナス金利解除にベットする動きが生じていたため、ポジション巻き戻しの動きが値動きを増幅させたようだ。4月の総裁交代後で、会合後に円安に向かう展開はこれで6回連続となる。

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今日の市況概況
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12月19日(火)☆[概況/大引け]

日銀決定会合は現状維持で、ガイダンスの文言も変わらず、解除に向けた地均しがなかったため、日経平均は高値引け

大引けの日経平均は460円高の3万3,219円、TOPIXは16ポイント高の2,333ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,212、下落銘柄数は401。出来高は14億9,036万株、売買代金は3兆6,364億円。
昼に発表された日銀金融政策決定会合は現状維持で、ガイダンスの文言も全く変わらず、マイナス金利政策の解除に向けた地均しがなかったため、円相場は円安に向かい、日経平均は高値引けとなった。

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